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農薬についての考え方

2013年7月

はじめに

京都生協は1989年に「産直農産物 農薬・農法・表示指針」(「農薬指針」)を策定し、農薬の使用を可能な限り必要としない生産・流通・消費の確立と、その前提となる産直の推進をめざして、生産者と京都生協の協同のとりくみをすすめてきました。そして「問題農薬」の不使用と農薬の総量削減をすすめるとともに産直カレンダ−にもとづく農薬・農法についての正確な表示を保証してきました。その後、JAS法や特別栽培農産物のガイドラインの改訂を受け、「農薬指針」についても4度の改訂をおこないました。

2002年に農薬取締法の改正、2003年に食品安全委員会の設立、2006年にポジティブリスト制度の導入など、農薬の規制が対象となった法改正が進みました。特に、ポジティブリスト制度が導入されたことにより、すべての農薬等に残留基準が設定されたということは、食の安全管理という観点からも大きな前進といえます。
国内で農薬を使用するためには、作物に対する悪影響のほか、人畜等に害をおよぼすことが無いよう毒性および残留性などに関する様々な資料や試験成績等を提出して登録を申請する必要があります。

また、農薬登録の有効機関は3年と定められており、3年が経過すれば登録更新のための手続きが必要になります。
更新までの3年間に必要な試験項目が追加された時は、更新時に追加データを提出することが必要となっています。農薬は定期的に必要な評価がおこなわれているため、日本で使用されている農薬については、食品添加物に見られるように評価が古く問題が残っているということはありません。

このように国の施策が整備された現在、国の規制を上回る追加のリスク評価、リスク管理措置(自主基準の設定など)については、当面の間、検討しないこととします。
ただし、農薬の使用に関しては、農薬取締法でその使用方法等が定められており、ポジティブリスト制度で定められた残留農薬基準をクリアするためには、法で定められた通りに正しく農薬を使用することが重要といえます。個々の農薬の、自主基準の設定はおこないませんが、栽培時に正しく農薬が使用されていることを確認する必要があります。

化学物質に関する基準が変わったよ!−農薬・動物用医薬品・容器包装編−:1.3MB

農薬に対する考え方

  • (1)農薬は農薬取締法に沿って使用されていることが原則です。
  • (2)農薬の使用履歴を記録として残し、記載内容が法的に問題ないことを確認することが大切です。
  • (3)農薬の使用履歴だけでなく、圃場の周りからの農薬の飛散についても対策を整える必要があります。
  • (4)産直農産物については、組合員にたしかな農産物を届けるために、「日生協版 適正農業規範※1」に基づく産地点検をおこない、使用された農薬が法的に問題なく、記録されていることが大切です。

※1:組合員に信頼され、支持される農産物を栽培するために、どんなことを実践すればいいのかを箇条書きにしたものです。日生協の産直事業委員会で検討され、完成しました。

とりくみ(産直農産物)

(1)仕様書の提出

たしかな産直農産物を組合員に届けるためには、たしかな計画が必要です。京都生協では、仕様書に記載されている内容を確認し、記載事項に問題がないことを確認します。

(2)「日生協版 適正農業規範」による産直農産物の点検と検査をおこないます。

①産直政策にもとづき、「日生協版 適正農業規範」に沿った点検を進めます。
②産直農産物が正しく栽培されていることを科学的に挙証するために、年に1回の残留農薬検査をおこないます。

産直農産物の産地点検って、どんなことしてるのかな?

農産物は天候などによって品質が左右されやすい特徴があります。そこで、京都生協では毎年栽培や出荷段階における管理事項(=約束事)を生産地(者)と協議し、決めます。その約束事により、組合員さんに品質の良い確かな商品を届けられるように努力しています。
産地点検では、京都生協の職員が産地を訪問し、約束事の通りに栽培されていることを確認します。選果場などの点検では、農産物が衛生的に取り扱われていることなどを『生協GAP※』を基準に確認します。
改善すべき点が見つかれば京都生協から先方へ要請し、重要度や緊急度に応じて改善の方向性や時期について確認します。


※GAPとは「適正農業規範(生産者および生産者組織の行動や判断の基準となる模範)」のことです。
「生協の組合員に信頼・指示される事業を確立し、安全で安心できる『たしかな商品』を組合員に提供する」ために必要な管理項目を明らかにしたものです。点検時には、管理項目の内容が正しく機能していることを確認します。


  • JA京都亀岡地区(つり玉ねぎの生産者ご夫妻)

  • JA鳥取西部(産直ブロッコリー畑)

  • 帳票類も確認します(JA京都にて)

  • JAきたみらい(産直玉ねぎ畑の点検風景)

産地点検の様子はこちら
産直

食品添加物の検査について

農産物残留農薬検査の役割は?
  • 農薬は殺虫、除草、菌を殺すなどの目的で使用されます。農産物にも付着しますが、残留している農薬の量は時間とともに減少します。決められた方法で農薬を使用すれば人体に悪影響を与えることはありません。
  • 京都生協の産直農産物は、生産者と京都生協の間で仕様書を取り交わし、農薬の使用方法が法律に則していることを確認しています。
  • 産地点検で仕様書どおりに農薬が使用・管理されていることを確認した上で、残留農薬検査を行なって、安全な農産物が生産されていることを化学的に検証します。
    ※市場で流通している農産物は、行政が検査計画に基づき検査をおこなっています。

コープきんき事業連合でも・・・

コープきんきでも、野菜、米、冷凍食品、果物、農産物を主原料とした加工品の残留農薬検査を実施しています。

商品検査センター「コープ・ラボ」


  • 農産物から農薬を抽出しているところ

  • 農薬を測定しているところ

※京都生協では、コープラボなどにご協力いただき、残留農薬検査を進めています。

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