Reasonおいしいわけ

せいきょう牛乳の「生みの親」である乳牛は、鳥取県の大山山麓をはじめ自然豊かな牧場で、のびのびと健康的に育てられ、 全国でもトップレベルの乳質を生み出しています。

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衛生的乳質の成績が全国でトップクラス

生乳の品質を左右する「体細胞数」。牛が乳房炎などの病気になると、この体細胞数が高くなり、牛乳の甘さやうまみを損ねます。つまり体細胞数が少ない生乳のほうがおいしいのです。また、細菌数が少ないということは、生乳が衛生的に生産・管理されている証拠。鳥取県の生乳は、この体細胞数・細菌数の少なさが全国でもトップクラスに秀でています。それは酪農家が牛の健康をしっかり守っていることの証。体調が悪い牛は早く見つけて治療するために健康観察も怠りません。また、鳥取県内で搾られ県内の工場で製品化されているので、輸送距離も短く、生乳の品質が保たれています。

衛生的乳質の成績が全国でトップクラス 衛生的乳質の成績が全国でトップクラス

毎月の乳質チェックが
品質のバロメーター

毎月、乳牛1頭1頭の乳量や乳質をチェックする「牛群検定」を実施し、詳細なデータを収集・分析しています。大山乳業では、94.2%(2022年)の乳牛がこの検定を受けており、実施率は22年連続全国1位。全国の検定牛比率58.8%と比べるといかに高いかがよくわかります。検定結果は安全でおいしい牛乳づくりに活かされています。

循環型酪農で未来に続くおいしさを

おいしい牛乳は健康な乳牛から。
牛の健康には良質の牧草は欠かせません。牧草は酪農家自らが土を耕し育て、牛の堆肥など有機肥料を活用する循環型酪農にも取り組んでいます。
大山乳業の酪農指導部では、獣医を含む専門の職員が「土・草・牛づくり」を基本に生産指導し、飼料の安全性はもちろんのこと、牛の健康管理から搾乳衛生まで、 酪農家をサポートする体制を整えています。
質の良い牛乳を未来に繋いでいけるよう、SDGsの視点で生乳づくりに取り組んでいます。

循環型酪農で未来に続くおいしさを 循環型酪農で未来に続くおいしさを

白バラ認証制度

白バラ認証牧場 白バラ牛乳

大山乳業では、安全・安心・美味しい牛乳を生産するために、農場の衛生環境や作業環境をよくする「白バラ認証制度」を策定しています。
これまで消費者からは見えにくかった生産者の取り組みを分かりやすい形にしています。認証基準をクリアすると「認証牧場の証」となる看板を設置することができます。

白バラ認証制度 白バラ認証制度

Introduction

安全・安心をお約束するために

大山乳業農協品質管理部 検査課 中村睦恵さん

大山乳業農協 品質管理部 検査課 中村睦恵さん

酪農家から届いた生乳、できあがった製品を検査してお客様に安全・安心をお届けするために欠かせない品質管理部。そこで日々正確な検査を行い、安全・安心な製品をお届けする中村さんがこの物語の主役です。

暮らしに寄り添う。
そのために大切なこと

鳥取県で生まれ育ち、牛乳は大山乳業製品しか知らずに育ってきたと言っていいほど、私にとって身近な存在でした。そんな私は今、お客様に安全・安心でおいしい牛乳や乳製品をお届けするために生乳の検査をおこなう検査員として働いています。酪農家が搾った生乳は、毎日私たちのもとへと運ばれてきます。その大切な生乳を迅速かつ正確に検査をすることが私の大事な役目です。検査員として、安全面に少しでも不安が残るような商品は決して届けてはいけない。生協組合員の皆さまの手に渡る製品が安全・安心である商品だと信頼していただけるよう、私は徹底した仕事を心がけています。

良質な生乳をお届けするために

私たちには、生乳の安全面を確認する検査以外にも、大切な検査があります。それは牛の健康状態を検査する個体検査です。
体細胞数などを検査することで、乳房炎などの病気の発見や健康状態をデータ化することができます。その検査データを酪農家にフィードバックすることで、飼料の改善や飼養管理に役立てていただいています。牛の健康状態を知ることが、良い生乳づくりの始まりです。私たち検査員は、酪農家のお役に立てる正確なデータを提供できるよう心がけています。
一人でも多くの人が大山乳業の製品を身近に感じられる。そのために安全・安心でおいしいせいきょう牛乳をお届けしたいと思います。

未来へと繋げる
酪農家のこころ。

大山乳業農協酪農指導部 指導課 松井秋子さん

大山乳業農協 酪農指導部 指導課 松井秋子さん

獣医師を含めた指導職員で酪農家へのサポートを行う酪農指導部。牛の健康管理、乳質改善指導だけでなく、酪農経営、後継者育成までもサポートする松井さんがこの物語の主役です。

健康に育てることでみんなが幸せに

私は県外出身のため、大山乳業の存在を知りませんでした。そんな私が大山乳業と出会ったのは獣医学科で獣医師を目指していた頃です。大学の先輩が大山乳業で獣医をしていると聞き、その仕事を見学させてもらったのが私と大山乳業との出会いでした。そこで組合職員と酪農家の繋がりの深さに感動した私は、ここで獣医として酪農家と牛のサポートをしたいと決意しました。私たちは牛がきちんと出産できるように定期的な繁殖検診、全ての牛を対象とした牛群検定と呼ばれる健康診断を毎月実施することで、酪農家たちをサポートしています。牛群検定で乳質、乳量を確認することは、健康状態の確認そのものです。おいしい生乳をお届けするには、健康に育ってもらうことが何よりも大事だと考えています。

同じ志を持つ、守るべき存在

私たち酪農指導部にとって酪農家は、同じ目線で同じ目的へと進む仲間です。常に酪農家へのリスペクトを持ち続け、何か困り事があるときは解決できるように最善を尽くしています。その中で、私自身も酪農家から学ぶことがたくさんあります。良い事例は他の酪農家にも伝え、県内の酪農家と一丸となって、よりおいしい生乳づくりを目指しています。
また、私たちは酪農家⼾数を守っていくことも大切な役割だと考えています。後継者の育成、酪農場の労働環境を改善するための取り組みに尽力し、酪農家の未来を守っていくことこそ、せいきょう牛乳の未来を守ることにも繋がると信じています。