ブックタイトルbookcopolo1806
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?食の安全・安心に関する最新の情報を、科学ジャーナリストの松永和紀さんに分かりやすく解説していただきます。Q微生物が引き起こす食中毒?効き目のある対策は?A手洗いしっかりが、もっとも大事です食の安全問題の中で際立って深刻なのが、微生物(細菌やウイルス)を原因とする食中毒です。厚生労働省の統計によれば、年間に2?3万人の患者が発生していますが、実際の患者数はその数百倍。つまり年間に数百万人の患者が発生している、とみられています。一般家庭でも起きています。子どもにも教えたい亡くなる恐れもある怖い食中毒。もっとも効き目のある対策は?意外なことに、食品衛生の専門家はそろって「手洗い」と答えます。微生物は、人から人へ移り、人の手を介して食品を汚染します。手で顔や唇に触れて口から微生物が入る場合もあります。手洗いにより、そのルートを絶ち、食中毒事故を防げるかもしれません。子どもにも幼い頃からしっかりと教えたい、身を守る手段です。そのため、世界保健機関や米国疾病予防管理センター、日本の厚生労働省など、公的機関がこぞって手洗いの方法を教えています。手にさっと水をかけ近くに干してあるタオルでふく、というのはダメ。微生物を流しきれませんし、そもそもタオルが微生物だらけかもしれません。正しい手洗いの方法はまず、手洗いのタイミングは、・食事をとる前・調理する前・動物を触った後・ごみを触った後・トイレの後・具合が悪くなった人をケアした後・体の切り傷などを手当てする前後・鼻をかんだり咳やくしゃみをした後……などです。その際のポイントは次の通り?きれいな流水で洗う?洗浄剤をつける?手のひら、指の腹面を洗う?手の甲、指の背を洗う?指の間(側面)、股(付け根)を洗う?親指と親指の付け根のふくらんだ部分を洗う?指先を洗う?手首を洗う(内側、側面・外側)?きれいな流水で洗浄剤と汚れを洗い流す(これにより、微生物も洗い流せる)?清潔なタオルかペーパータオルで手をふく08コーポロ2018年6月号