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概要

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どにも自然に含まれ、ハムやソーセージなどの加工食品にも用いられます。これらトータルの摂取量を考える必要があります。これまで、日本人において加工食品も含め1日のリン摂取量を測定した信頼性の高い調査結果がありませんでした。そのため、「加工食品から大量に摂って骨に悪影響を与えているのでは」という疑問が生じていました。しかし今年、東京大学の研究者が日本全国の男女各161人の尿による調査結果を発表。リンは加工食品、自然なものを問わず、食べると尿に排出されるので、排出量から摂取量を推定したのです。その結果、男性では平均して1日1393mg、女性は1082mgのリンを摂っていました。食事摂取基準の目安量は超えていますが、懸念するような状況にはないことが分かりました。私は、練りもののリンをことさらに心配する必要はないと考えます。それよりも、練りものが塩分を比較的多く含むことが気になります。おいしい食品も、そればかりを口にする「ばっかり食べ」になっては弊害が出てきます。多品目の食品をほどほどに食べましょう。■PROFILEまつなが松わ永和き紀さん科学ジャーナリスト。京都大学大学院農学研究科修士課程修了(農芸化学専攻)。毎日新聞社に記者として10年間勤めたのち独立。食品の安全性や環境影響などを主な専門領域として、執筆や講演活動などを続けている。「メディア・バイアスあやしい健康情報とニセ科学」(光文社新書)で科学ジャーナリスト賞2008を受賞。新刊は「効かない健康食品危ない自然・天然」(光文社新書)京都生協検査・点検報告残留放射性物質の検査の詳しい内容を京都生協ホームページで公開中!工場点検レポート京都生協コープ商品「ふる里京揚」「おあげ(中)」を製造している伊賀屋食品工業(株)を点検しました。新工場になって2年になりますが、衛生管理や異物混入対策など徹底されていました。製造工程において仕様書通り適正に運用・管理されていること、原料「大豆」は、原材料保管庫や記録などから、「国産」であることを確認しました。〈8月度検査結果〉農産物残留農薬検査米の残留カドミウム検査卵質検査鶏卵サルモネラ検査微生物検査店舗調理商品商品その他京都協同食品プロダクト㈱商品残留放射性物質検査11検体0検体818検体7検体111件30件70件6件1件▲ロッカーの鍵は、工場内に持ち▲油揚げはフライ工程の後、急速込まなくていいようにダイヤル冷却され、検品後、ベルトを通り式になっています。包装されます。(異物混入対策)(整理・整頓・清掃された、衛生的な環境で製造されていました)京都生協の点検項目・検査基準に照らし安全に供給できることを確認しました。コーポロ2018年11月号09