ブックタイトルbookcopolo1812

概要

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30日間寝かせてから使用します。小麦粉、イースト菌、仕込み水などを撹拌し発酵させる「中種仕込み」から、「本ごね」を経て生地を1個分ずつに分割。少し休ませた後、さらに2次発酵を行ないます。この間、生地は発酵を続け、それぞれの段階で柔らかさや滑らかさが変わっていきます。「基本は計量、時間、温度の管理につきます。毎日違った表情を見せる、パンは生きものです」と宮川さん。特に気を付けているのは「丁寧に取り扱うこと」と言うように、形を整えられたブラウンサーブロールはオーブンへ。約9分間で焼き上がりますが、表面は白いままで甘い香りが漂います。このあと、冷却、袋詰めを経て出荷されます。その製造ラインを見渡しながら、宮川さんは「販売休止の間、ここの人員は別の仕事に携わっていました。やっと全員が戻ってきて、また一緒にパンを作れるのがうれしい」と目を細めていました。他にはない商品を生み出し続けてもともと、1877年創業の巽製粉株式会社は、小麦から小麦粉を製粉し、奈良の特産品・三輪そうめんの製造所に卸すのが生業でした。1973年、事業の多角化を図り、小麦粉を2次加工する「手延べそうめん事業部」「フローベル製パン事業部」を設立。現在は、製粉業は協力会社のOEM（委託ブランド名製造）供給により展開しています。「実は、ならコープにわが社の製パン事業部を紹介してくれたのは京都生協の取引企業だったのです。2012年には、せいきょう牛乳を使用した『ミルクパン』を開発するなど、京都生協とは深いお付き合いがあります。わが社は製パン業としての規模は大きくないですが、他にない製品を手掛けていると思っています」と大堂さん。その指針になっているのが「存在感と徹底」をうたう社是。組合員の要望に応え続け、徹底的にこだわった個性的な商品を送り出しています。ブラウンサーブロールのバリエーションは、「プレーン」のほかに、「クルミ」「抹茶あずき」「レーズン」「さつまいも」があります。要冷蔵で賞味期間は14日間。冷蔵庫にストックしておけば、あとはオーブントースターで2分焼くだけで、ふわふわのおいしいパンが楽しめます。ぜひお試しください。1.焼き上がったブラウンサーブロールは、天板から外されベルトコンベアを移動しながら30分かけてゆっくりと冷却2.屋上から三輪山も眺められる、風光明媚な地に立つ巽製粉株式会社3.ベルトとネットの間を通過することで、パン生地がロール状にまとまります4.発酵が完了した生地を丁寧にベルトコンベアに並べてオーブンへ。ちょっとした衝撃でパン生地の表面にシワが入ってしまうため、慎重な作業が求められます5.焼きたてのブラウンサーブロール。赤ちゃんのほっぺたのようにすべすべ、ふわふわです6.巽製粉桜井工場。建物には製パン部門「フローベル」の文字が大きく掲げられています皆さんにおいしいブラウンサーブロールをお届けできるよう頑張ります！材料作り方宮川さんのおすすめウインナーや焼きそばをはさんで「総菜パン」にブラウンサーブロール…適量グラニュー糖…適量【A】バター（もしくはマーガリン）、上白糖…適量1．ブラウンサーブロールを幅1c m程度にカット2．オーブンのトレーに一枚ずつ置いて、1日乾燥させる3．乾燥したブラウンサーブロールに、柔らかくなるまで混ぜた【A】を塗り、グラニュー糖をまぶす4．1 7 0°Cのオーブンで約1 5分焼いて完成大堂さんのおすすめラスクブラウンサーブロールが余ったときにぜひ試してみてください！ここだけの話実はぜいたく！“プレーン味”「何も入っていないプレーンは何だか損した気分…」なんて思っている人はいませんか？実は、5つのラインナップの中でも、プレーンだけ北海道産生クリームと風味豊かなバターをたっぷり使用！そのまま焼くだけでもおいしい工夫が詰まっています。コーポロ2018年12月号05