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?食の安全・安心に関する最新の情報を、科学ジャーナリストの松永和紀さんに分かりやすく解説していただきます。Q.食中毒は夏のもの??冬のノロウイルスにもご注意をA.日本では、夏は細菌による食中毒が多い一方、冬はウイルスが猛威をふるいます。特に、ノロウイルスは毎年1万人程度の患者が発生し、年間の食中毒患者の半数以上を占めています。ノロウイルスの性質をよく知り、対策を講じてください。高齢者、乳幼児は亡くなることもノロウイルスは海ではカキなどの二枚貝に生息していますが、人の体に入ると腸内で増殖します。患者のおう吐物や下痢便に大量に混じり、トイレットペーパーを10枚重ねて拭いてもすり抜けて手に付くそうです。患者が触ったドアノブにウイルスが付き、その後にドアノブを触った人が感染したり、患者のおう吐物を処理した人の手にウイルスが付き、うっかりその手で顔に触れた際などに口から入り発症したり、おう吐物のわずかな拭きもらしがチリやホコリとして舞い上がり、それを吸い込んだ人が感染したり、とさまざまなルートで広がります。近年は、二枚貝を食べての発症よりも、こうした人から人へ、という感染が多いとみられています。感染後の潜伏期間は24?48時間。吐き気やおう吐、下痢、腹痛に見舞われます。お年寄りや乳幼児ごえんは悪化しやすく、窒息や誤嚥性肺炎を引き起こし最終的に亡くなるケースも少なくありません。一方、健康な成人であれば症状は比較的軽く、感染しウイルスは排出しているものの自分は症状が出ない「不顕性感染」状態の人もいます。こういう人が飲食店や食品工場で調理などの作業をして、食中毒を引き起こす原因となることもあります。加熱、手洗い、消毒などしっかり感染予防には、・食品は十分に加熱して食べる(中心部が85? 90℃で90秒以上)・調理する人は健康に気をつけ、体調が悪い時には調理しない・調理前にはじゅうぶんに手洗い・調理器具は熱湯などで消毒するなどの注意が必要です。08コーポロ2018年12月号