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商品ものがたりボリューム満点の装いあらたに「油あげ」新登場!コープきんき共同開発宅配毎週企画店舗にて取り扱い手揚げ風油あげ▲ふっくら、つやつやの揚げたての油あげ。香ばしい香りが工場いっぱいに広がりますふっくらとボリューム満点の「コープきんき共同開発手揚げ風油あげ」。おなじみのこの商品を、2018年9月から製造しているのが大豆工房株式会社(以下、大豆工房)です。大豆工房は2018年2月、四国化工機株式会社の子会社として誕生。「にがり充てんとうふ」で知られる、さとの雪食品株式会社とはきょうだい関係にあたります。あさごおととし廃業した豆腐・油あげメーカーが兵庫県朝来市に持っていた土地と建物、機械設備などを譲り受け、油あげを中心に製造しています。「にがり充てんとうふが誕生する前の話になりますが、実は、四国化工機で初めて豆腐製造機を作った際に、そのメーカーに豆腐作りを教わりました。また、1982年に京都生協のコープ商品としてデビューした『にがり充てんとうふ』を保管する際も、そこの冷蔵庫などを借りていました。ご縁があってこの度、朝来市に新会社を設立することになりました」と、生産部部うまづめひろあき長の馬詰宏明さんは話します。コープきんきからの製造依頼に応えた「コープきんき共同開発手揚げ風油あげ」はお手頃な価格で、一般的な油あげよりもふんわり厚め。中心部分に“豆腐感”を残しています。「コストはかかりますが、そのふっくらとした食感も含めたおいしさが、うちの作る『コープきんき共同開発手揚げ風油あげ』の特長なので妥協しません」と大豆工房とみながいさお製造課の富永勲生さん。大豆工房の仕様に再整備した工場では、豆腐作り、揚げ、梱包、保管、出荷までの全ての工程を行なっています。注目すべきは商品名に冠した“手揚げ風”を実現する「揚げ」の工程。生地は、低温から高温へ徐々に加熱し、ひっくり返し、油あげになるまで、油の中で浮いた状態のまま。これは、「浮かし揚げ」といわれる昔ながらの手揚げの技法が応用されています。「油あげになると、元の生地の1.5倍ほどに膨らみます。揚げている間、生地は油の中で動きながらのびのびと広がり、やわらかく仕上がるんですよ。枠型にはめて均一に揚げる製法は、見た目はきれいなのですが、固い油揚げになってしまいます。製品の縁がでこぼこしているのは、浮かし揚げの証。工場で製造していますが、一つひとつに個性がにじみでているように感じます」と、馬詰さんは話します。06コーポロ2019年1月号