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います。牛乳に悪い成分があるわけではなく、含まれる乳糖を分解する酵素を持っていないか活性が弱い体質の人だと、症状が出やすいのです。これは「乳糖不耐症」と呼ばれ、欧米人よりもアジア人の方が割合は高い、と言われています。実は私もお腹ゴロゴロ派。でも、牛乳はカルシウムや良質のタンパク質を多く含む、手軽な良い食品。そのため、少しずつ飲んだり温めたり、料理に使ったりして症状を抑え、毎日必ず摂っています。穀物は、茶色い方が好ましいが…一方、小麦粉や米などの穀物は、精製されていないものが健康に良い、とされています。小麦粉なら全粒粉、米は玄米です。共に胚芽が含まれ食物繊維やミネラルなどが多めです。とくに、食物繊維は摂りにくい栄養成分なので、主食からしっかり摂る意義は大きいのです。したがって、多くの国の政府機関が精製していない穀物を積極的に食べるよう勧めており、「茶色い穀物を」と表現する科学者もいます。ただし、良いことばかりではありません。精製された穀物に比べ消化しづらいので、離乳食や高齢者の食事としては不向きの場合もあります。食品によってその性質は様々です。分かりやすい説に惑わされず、科学的に考えましょう。■PROFILEまつなが松わ永和き紀さん科学ジャーナリスト。京都大学大学院農学研究科修士課程修了(農芸化学専攻)。毎日新聞社に記者として10年間勤めたのち独立。食品の安全性や環境影響などを主な専門領域として、執筆や講演活動などを続けている。「メディア・バイアスあやしい健康情報とニセ科学」(光文社新書)で科学ジャーナリスト賞2008を受賞。新刊は「効かない健康食品危ない自然・天然」(光文社新書)京都生協検査・点検報告残留放射性物質の検査の詳しい内容を京都生協ホームページで公開中!J A串間市大束「さつまいも」JA串間市大束は、宮崎県最南端の串間市にあります。串間市は、温暖で日照時間が長く、火山灰土壌により水はけが良く、「さつまいも」栽培に適した自然条件を備えています。農薬散布回数を極力抑えて栽培されており、その計画の立て方や生産者への指導、使用した農薬のチェック体制などに問題ないことを確認しました。〈11月度検査結果〉農産物残留農薬検査米の残留カドミウム検査卵質検査鶏卵サルモネラ検査微生物検査店舗調理商品商品その他京都協同食品プロダクト㈱商品残留放射性物質検査16検体1検体867検体10検体115件29件61件6件16件▲生産者が選別したさつまいもは、検査員が丁寧に確認しています。▲こちらは、新しくできた共同選果場です。土つきで持ち込まれ、洗浄・乾燥の後、計量機や形状を判別するカメラなどで選別しています。京都生協の点検項目・検査基準に照らし安全に供給できることを確認しました。コーポロ2019年2月号11