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概要

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2私たちの作ったカカオ豆から作られたチョコレートをおいしいと感じてくれることは、私たちの努力が報われている証。大変うれしく、励みになります1農園の皆さんと農協の皆さん。カカオ70%チョコレートを試食していただいたところ、「おいしい」と大変好評でしたる、なんとも不思議な姿です。育成から収穫が全て手作業で行なわれますれています。パルプごとバナナの皮に包んで発酵・乾燥させます3コープならではのチョコレートを生協が高カカオチョコレートの開発を始めたのは2016年の春。すでに他社の商品が市場に出回り、話題になっていた頃でした。「他社と同じようなチョコレートを作っても意味がありません。生協で作る意味を考えて、辿り着いたのが“レインフォレスト・アライアンス認証カカオ使用のチョコレート”でした」と話すのは、日しなのまさよ本生協連MD改革本部菓子飲料部の科野雅世さん。生産者も、購入した組合員も笑顔になるような商品を作りたい。そんな想いから商品開発が始まりました。まず大きな壁として立ちはだかったのが、レインフォレスト・アライアンス認証の取得と原料調達です。認証取得の際、カカオの生産やチョコレートの製造に関わる全ての農園や工場が認証グループに入る必要があるのです。日本生協連のとりくみに賛同して、一緒に開発に携わってくれる企業を探すところからスタートしました。1粒のチョコレートに込められた想いレインフォレスト・アライアンス認証を受けたカカオ豆を生産するのは、西アフリカ・コートジボワール共和国のカカオ農園。科野さんは、中心部から約100km離れた、とある認証農園を訪れたときのことを教えてくれました。現地ではカカオポッド(果実)にまんべんなく日の光せんていなたが当たるように、葉の剪定を鉈で行なうのだそう。作業中はずっと上を向きっぱなしで、そのあと地面に落ちた葉を片付けるのも一苦労です。カカオポッドを収穫すると、まず中を割り、種子を取り出します。その種子をバナナの皮に包んで約1週間発酵させ、その後数日乾燥させると、ようやく「カカオ豆」の状態になるのです。これらの工程を、生産者は全て手作業で行なっています。生産者を支えるため、現地でコーディネーターの役割を担う企業は農薬・肥料の使用方法や適切な管理方法などを、農協を通じてアドバイス。持続的な農業コーポロ2019年2月号03