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概要

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食品犯罪は店頭でも起きる2013年に国内工場で農薬混入事件が起きた後、私は企業から頼まれて第三者委員会に入り、調査と改善策提言を担いました。工場は事件後稼働を停止し、改装して7カ月後に再開。172台のカメラを備えるなどして、施設整備が注目されました。しかし、より大事なのはソフト面の充実であったように思えます。その企業は、従業員が互いを思いやり信頼し合うことで内部犯罪を抑止し、外部からの侵入も防ぎたい、と今も努力を続けています。食品犯罪は、店頭でも起きます。パンやうどんなどに縫い針が刺される事件が相次いだり、ペットボトルの栓が開けられ農薬が入れられたり…。店は、カメラを設置したり警備員を巡回させたりしてフードディフェンスに努めていますが、完全には防ぎきれません。消費者も注意が必要です。異臭がしたり、容器や包装に穴が空いているなど食品がいつもと異なる場合、食べずにすみやかに店や保健所に届け出てください。■PROFILEまつなが松わ永和き紀さん科学ジャーナリスト。京都大学大学院農学研究科修士課程修了(農芸化学専攻)。毎日新聞社に記者として10年間勤めたのち独立。食品の安全性や環境影響などを主な専門領域として、執筆や講演活動などを続けている。「メディア・バイアスあやしい健康情報とニセ科学」(光文社新書)で科学ジャーナリスト賞2008を受賞。新刊は「効かない健康食品危ない自然・天然」(光文社新書)京都生協検査・点検報告残留放射性物質の検査の詳しい内容を京都生協ホームページで公開中!工場点検レポート「砂丘らっきょう甘酢漬」を製造している「JA鳥取いなば福部らっきょう加工センター」を点検しました。2018年3月に新設された工場は、今まで以上に衛生管理や異物混入防止などに配慮して設計されており、仕様書通りの工程で製造されていることを確認しました。また、原料の限定事項である鳥取市福部町産の「らっきょう」、純米酢を使用した調味液を使用していることも、在庫や記録、指示書などで確認できました。〈12月度検査結果〉農産物残留農薬検査米の残留カドミウム検査卵質検査鶏卵サルモネラ検査微生物検査店舗調理商品商品その他京都協同食品プロダクト㈱商品残留放射性物質検査12検体9検体1,073検体7検体141件30件112件6件14件▲選別室▲製造室塩抜き・洗浄された「らっきょう」選別・調整された「らっきょう」は、は、この部屋で選別・調整されま新機種の自動包装機で真空包装す。天井と壁はステンレスで、洗されます。浄・清掃もしやすくなり、作業場も広くなりました。京都生協の点検項目・検査基準に照らし安全に供給できることを確認しました。コーポロ2019年3月号11