ブックタイトルbookcopolo1907
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よしおかたつお畜産加工部チーフの吉岡達雄さんは「牛肉に比べて、豚肉のほうが脂身が多く、この脂こそがおいしさのカギです」と話します。また、一般の合挽き肉は国産と外国産の肉を混ぜ合わせていることが多いのに対し、バラ凍結ミンチの原料肉はすべて国内の信頼できる生産者から仕入れています。「産直鳥取牛」や「産直あじわい豚」の切れ端部分もバラ凍結ミンチに入っているのだとか。生協の生産者とのつながりが、安全・安心な加工品づくりにいかされているのです。肉は粗挽き後に細挽きと、2度挽くことでなめらかな食感に。挽かくはんき肉は攪拌してほぐされた後、トンネルフリーザーで急速冷凍されます。フリーザーから出てきたミンチ肉はすでにパラパラの状態。チャックシール付きの袋に詰められ、「国産合挽きミンチ」の完成です。吉岡さん曰く、一番大変なのは機械の清掃で、稼働後の機械の清掃にはなんとのべ8時間を要するそうです。「夏場は掃除するだけで汗だくになるほど大変ですが、こうした当たり前だけれど大事なことを大切にしているからこそ、組合員が求める安全・安心な商品が提供できると考えています」と吉岡さんは話します。ずっと変わらないチャレンジ精神プロダクトの工場には、たくさんの組合員が見学に訪れます。「脂身の少ないバラ凍結ミンチをつくってほしい」「トレーなしのバラ凍結肉がほしい」など、組合員からの要望はつきません。吉岡さんは「一朝一夕で皆さんの願いを叶えることはむずかしいですが、一つひとつのお声を受け止めていきたい」と話します。また、機械と人の手による少量多品種生産の強みをいかし、最近は店舗の食品ロス回避に貢献したり、2020年開催予定の東京オリンピックに向けてHハACCPのサップ取得を目指すなど、新しいことにも意欲的に取り組んでいます。この前向きなチャレンジ精神こそ、プロダクトに受け継がれる精神なのです。便利でおいしい「国産合挽きミンチ」は、冷凍庫にひとつ入っていれば、いつでも頼れる強い味方。既にファンの方も、バラ凍結ミンチを知らなかった方も、開発への熱い想いを知って食べれば、さらにファンになること間違いなしです。1.粗挽きになった肉。この後もう一度挽いて、おなじみの細挽きになります2.原料となるブロック肉を、鮮度を落とさず解凍する最新の解凍庫3.コーポロサポーターが工場を見学。他にもたくさんの組合員が見学にやってくるのだそう4.フレーカーと呼ばれる機械で、原料肉を小さくカット。この後、粗挽きの工程に入ります5.全自動計量器で衛生的に袋詰め6. 3の見学の後は座学で、バラ凍結ミンチについてさらに詳しくなりました組合員から聞きました!生産者おすすめ!さらにカレーやシチューに入れるとコクが出ておいしいです!カレーハンバーグなどこねるタイプの料理に、脂のバランスがちょうど良い!ハンバーグ冷蔵庫で解凍冷凍のまま調理しても良いのですが、使用する分だけ冷蔵庫で2時間ほど解凍するとよりおいしくなります。ほんのひと手間ですので、ぜひ一度お試しください!コーポロ2019年7月号05