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ユニセフミャンマースタディツアーレポートユニセフの取り組みを視察しました今回の視察先は、ユニセフ募金が活用されている地域のひとつ、農村地区のカレン州パアン。保健局や病院を中心とした視察の話を、小畑さんにお伺いしました。ミャンマーパアン京都生協が組合員とともに取り組む「ユニセフお年玉募金」は「ミャンマーの女性と子どものための栄養支援プログラム」に使われ、以下の4つの取り組みを中心に活用されています。質の高い栄養指導を行う保健員などの医療従事者を育成し、これまでに4,000人を超える医療従事者に研修が行われました。子どもたちの状態は少しずつ良くなっていますが、まだまだ現場は人手不足です。医療従事者の育成微量栄養素を乳幼児と妊娠中・授乳中の女性に配布します。また、すべての子どもたちにビタミンA剤を投与して健康維持に役立っています。小畑さんや他のツアー参加者もビタミンA剤の投与を体験しました▲栄養サプリメントの配布▲ラインブウエ保健センターでの定期健診。子どもたちの腕の太さで栄養状態を判断する「命のメジャー」の登場以来、栄養失調の子どもの発見率が上がりました▲赤いカプセルがビタミンA剤。ハサミで先を切って、直接口へ投与します栄養強化ミルクを提供意識改善に向けた広報活動「命のメジャー」で赤色判定になった子ども(急性栄養不良児)には「栄養強化ミルク」を与えます。これまで3 0の病院へ栄養強化ミルクを提供しました。ユニセフでは物的支援だけでなく、栄養・衛生環境改善に向けた意識・行動向上のための広報活動を行っています。生後6カ月間の母乳育児推進や、子どもたちへの衛生面に関する理解を広げるため、分かりやすい配布物や掲示物などの制作にも募金が活用されています。▲ナウファードー小学校では手洗いの重要性をイラスト入りで伝える掲示物が。おかげで下痢になる子どもが減少しました▲コーカレイ郡立病院の子どもベッドはほぼ満床。付き添いの大人には長椅子1つしかなく、日本の病院とは全く異なる環境▲マイチャイ君(生後9カ月)は、栄養強化ミルクで命をつないだ子のひとり。栄養失調による合併症を引き起こしており、今後も入院が必要です▲お母さんたちに栄養のある離乳食の与え方を伝える広報物ユニセフミャンマースタディツアーに参加して生協の学習会などでユニセフの活動は知っていたけれど、実際はどうなのか自分の目で確かめたいと思ったのが参加のきっかけです。複数の保健局や病院視察を通じて、「人」の大切さを強く感じたと同時に、現地スタッフの大変さや人手不足の現状を痛感しました。また、農村と都市部の貧富格差や平和問題など、複雑に絡み合う問題の根本解決には、教育の普及が重要だと感じました。しかし、ユニセフ指定募金の支援はまだ、隅々まで行き渡っていないのが現状。まだまだ解決しなければならない問題はたくさんありますが、まずはミャンマーの現状に目を向け、共感し「自分には何ができるだろう?」と考えていただくことが支援の第1歩になると思います。テレビでユニセフのCMが流れたら、気になるようになったよ!ひより日和ちゃんすべての子どもに明るい未来を小畑さんコーポロ2019年9月号07