ブックタイトルbookcopolo1910
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商品ものがたり栽培から納品まで、全て自分たちで。農閑期には意外な一面も123 45おいしい柿づくりのために研究と愛情を重ねてかつらぎ町で生まれ育った平山さんが、祖父の代から続く農園に就いたのは1983年のことでした。何事にも研究熱心な平山さん。農薬は、果樹試験場や生協などに相談しながら適切な使い方を研究し、和歌山県の慣行栽培の基準よりも少ない回数で使用しています。除草剤は今まで1度も使用せず、雑草は収穫前の時期などに草刈り機で刈り取ります。「刈り取った草は肥料の代わりになるのでちょうどいい」と、平山さんは話します。また、以前は化学肥料をほとんど使用せず栽培を行っていましたが、有機肥料はカラスの恰好の餌となってしまい、木の勢いが落ちてしまうこともありました。近年は天候不順や気温の上昇で栽培環境が厳しくなる中、木の様子をこまめに見ながら、有機肥料と化学肥料の良い点を見極めて使い分けています。そんな手塩にかけてようやく収穫した柿は、甘くておいしい自信作。それだけに、出荷や販売先に対しても特別の思いがありました。「形や色が規格から外れていると、一般の小売店では扱ってもらえない。こんなにおいしいのに…。そこで、直接売り込もうと思って地元だけでなく、大好きな京都など、いろんなところに行きました。そんな中、ようやく『うちで取り扱ってもいい』と言ってくれたのが京都生協だったんですよ」と、平山さんは京都生協との出会いを振り返って語ってくれました。実は平山さん、大学時代は京都04コーポロ2019年10月号