ブックタイトルbookcopolo1912
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ことがきっかけでした。今年は、京都生協の組合員が「もっちりこもち」を手にするようになって25回目の師走。京都の組合員からも毎年待ち望まれる人気商品となりました。特設の製造スペースで6日間で約200人を動員12月26日、工場7階の一角に「もっちりこもち」を製造する特設コーナーが期間限定で出現します。使用するもち米は、国産の新米。なかでも、もちもち感と風味に定評のあるもち米をブレンドして使用します。材料の手配や人員の配置、工程の一切を取り仕切るのは、和菓子・餅グループマネジャーのなかもとふみお中本史雄さん。「もっちりこもち」製造の最重要人物です。製造工程は洗米、浸漬、蒸し上げ、もち練り、成形の5段階。まずはもち米を水に4時間以上浸漬、しっかり吸水させて膨らませます。次はもち米を蒸し器に入れ、一度に700~800kgを蒸し上げます。この「浸漬」と「蒸し上げ」は、もちの良し悪しを左右する最も重要な工程。人の目と手でこまめに出来を確かめます。蒸し上がったもち米は、もち練機へ投入。スクリューでもち米を瞬く間に潰して練り上げた10 kgの塊を、さらに機械で丸もちに成形。蒸し上ったもち米を成形し終えるまでの時間は約10分。「このスピードのおかげで、もち米の風味を生かした杵つきと変わらないおいしさのもちを、短期間で大量に作ることができるのです」と中本さん。成形されたもちは、打ち粉をした板の上で袋詰めできる温度になるまで冷まします。「必ず届ける」使命感に支えられて「もっちりこもち」は毎年作りたてをお届けするため、注文数に合わせて製造しています。「お正月のもちが購入できない人がいては本末転倒。以前、成形の機械が故障したときは生産が遅れ、こちらから直接納品したこともありましたが、年末の渋滞に巻き込まれて大変な思いをしました。それでも待ってくれている組合員のために、必ずもちを届けてきました。『おいしいおもちで新年を祝ってほしい』という思いは、9 4年前に初めてもちつきをしたときからずっと同じです」と、植木さんは語ります。今年も地元・コープこうべのほか京都生協、ならコープなどで供給予定です。想いの込もった「もっちりこもち」とともに、新年をお迎えください。1.もち練機で練り出されたもちの塊を、1個50~55gに成形。次々と丸もちが誕生2.もち米の運搬は、かなりの力仕事。地元神戸の高校球児たちのパワーも借りて、もち作りは進められています3.練り出されたもちの塊は10kg。アツアツを自動成型機へ投入します4.冷却後のもちを板から移し、ひとまとめにする作業。打ち粉が空中に舞って、機器も人も真っ白に5.金属探知機などのチェックを経て、規格に合わせて袋詰め6.包装後も再度計量し、念には念を入れます。この赤い袋が目印揚げ餅in粕汁?「もっちりこもち」を丸ごと油で揚げる。?1を粕汁に入れてできあがり。粕汁の具はお好みで植木さんおすすめ!コクとボリューム満点アレンジちょっと余っちゃいそう食べきれない場合は…冷凍して常温解凍がおすすめ!開封後すぐに冷凍すれば、解凍後ももち米の風味が感じられる「もっちりこもち」が楽しめます。▲六甲アイランド食品工場は、1995年の阪神・淡路大震災で支援に尽力。発生時、工場では発送予定のパンの生産が完了していました。被災は逃れたものの、六甲アイランドに架かる六甲大橋が完全通行止めに。配送予定だったパンは、救援物資として神戸市消防局のヘリコプターで避難所へ運ばれ、避難していた人たちの“命の糧”となったのです。コーポロ2019年12月号05