ブックタイトルbookcopolo2001_2
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商品ものがたり丁寧な製法から生まれる、抜群の食感と味しみコープきんき共同開発生いも板こんにゃく(国産生いも100%使用)250g宅配にて毎週企画店舗にて取り扱いコープきんき共同開発ねじり糸こんにゃく200g宅配にて2月3回企画店舗にて取り扱い※企画回・規格とも変更になることがあります▲カット前の「コープきんき共同開発生いも板こんにゃく」。この型枠1つから、100個のこんにゃくができあがります。おでんや煮物の名脇役として組合員に人気の「コープきんき共同開発生いも板こんにゃく」「コープきんき共同開発ねじり糸こんにゃく」。製造を手掛けているのは、創業70年、奈良県北葛城郡広陵町に本社がある「株式会社若草食品」です。京都生協初のお店としてコープ下鴨店がオープンした1968年から、店舗、共同購入ともに50年を超える長いお付き合いです。「生いも板こんにゃく」の特徴は、何と言っても生の国産こんにゃく芋を100%使っていること。「市販のこんにゃくには、生いもとこんにゃく粉を混合使用したものが多くありますが、あえてこの商品は『生いも100%』にこだわっています。生いもから作ると歯ごたえがあり、味しみの優れたこんにゃくができるのですが、原料管理が大変なのと手間がかかるため、どうしても価格帯が高めになってしまいます。『生いも板こんにゃく』を市販のこんにゃくと同じくらいの価格帯で提供できるのは、コープきんきさん全体で1年分を見込んで注文をいただき、計画的に生産することでコストを抑えているからなんですよ」と、営業課統括つちもとあきひさ課長の土本壮剛さんは語ります。なお、こんにゃく芋は種芋の植え付けから収穫まで3年もかかるそうです。若草食品では、秋に収穫された芋を冷凍し、次の年の秋口まで使っています。「生いも板こんにゃく」は、本社工場で製造されています。まず、こんにゃくいもを蒸し、1つずつ手作業で芽を取ります。そして機械ですりつぶしたものを遠心分離機にかけ、洗いながらこんにゃく成分のみを抽出。1時間寝かせてから、凝固剤である水酸化カルシウム水溶液を混ぜて練り合わせるとのり状に固まりはじめます。それを型に流し込んで、ボイルすると完成。芋の栽培も、こんにゃくに至るまでの製法も、こんにゃく粉のみを使ったものと比べると、かなり手間と時間がかかっています。ちなみに、昔ながらの製法では木灰の汁でこんにゃくを固めるため、黒っぽいこんにゃくができあがります。現在の作り方では、いもの色そのままの白いこんにゃくになるそうです。しかし、「黒い方がおいしそうに見える」という消費者のために、若草食品では海藻粉末を配合して黒く色付けしているのだそう。「『生いも板こんにゃく』の粒をよく見ると、いもの皮と海かみでつよしさ藻の粉を確認できますよ」と、本社工場長の上出剛んが教えてくれました。06コーポロ2020年1月号