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概要

bookcopolo2002

秋のまなびば♪報告その3食の安全・安心ってなぁに! ?生協の品質保証―暮らしに役立つ確かな商品の提供のために―食生活が豊かになる一方で、食を取り巻く環境は近年大きく変化し、食に対する関心が高まっています。今回の学習会は、「普段の暮らしを守る」と「食の安全を守る」の2部構成で展開しました。よしだ講師:吉みのる田実さんコープきんき事業連合理事会室管掌執行役員。品質保証部の統括として長年にわたって食の安全・安心に携わる。「消費者の利益」を守る生協の品質保証そもそも、生協と一般的な株式会社との違いは何でしょうか?生協は、消費者自らが出資し、利用し、運営しています。自分たちの暮らしを守り、暮らしの質を向上させるために作られた消費者自身の組織。その目的は、消費者の利益です。対して、株主が出資する株式会社は、利用するのが消費者でも、“株主の利益”、つまり“お金”が目的です。「日本国憲法」に規定された「生存権」「個人の尊厳、幸福追求権」をもとに、1948年に制定されたのが「消費生活協同組合法」です。この中で、自発的な生活協同組織の発達を図り、国民生活の安定と生活文化の向上を期することを目的として明言しています。つまり、生協は儲けるための組織ではありません。このような生協の取り組みの中で推進してきた品質保証は、生産者とメーカーにとどまらず消費者とも協同で使用価値を高めるものです。組合員の願いに応え、取り扱う商品の品質を、適正な水準で維持・管理することを通して、組合員をはじめとした社会からの信頼の維持・向上に役立っています。ここで改めて、生協の品質保証で行っている仕事について紹介します。まず、宅配事業の新規の商品は、以下の3つ全てに適合してはじめて取り扱いが可能となります。家庭用品に対しては、これまでの経験をもとにしたコープきんきの独自基準も設けています。新規商品選定のポイント1商品の配合・表示などの点検(仕様書点検)2産地・工場点検(食品新規)3事前の商品検査(検査データの確認)さらに、流通後は商品のモニタリングも実施しています。「抜き取り検査」「お申し出からの改善」「産地・工場点検」「組合員の声の実現」の4つのプロセスがあり、それぞれに不具合があれば、原因の究明と是正を行っています。08コーポロ2020年2月号