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特集令和元年台風19号被災地支援活動報告2019年10月12日から13日にかけて東日本を通過した「令和元年台風19号」は、広範囲で観測史を更新する記録的な豪雨となり、河川の氾濫による甚大な被害をもたらしました。すぐに災害ボランティアセンターが立ち上げられたものの、運営に関わる人員が不足したことなどから、長野県および宮城県下の生協から日本生協連を通じて、全国の生協へ職員の被災地支援活動参加の呼びかけがありました。その結果、全国の生協から長野県へ33生協50人、宮城県へ15生協20人の職員が支援活動に携わりました。京都生協からは長野県と、宮城県の中でも特に被害の大きかった丸森町の支援活動に職員が参加しました。宮城県丸森町・参加報告もりやまたかし品質保証部森山隆司私は11月14日(木)~18日(月)の5日間、丸森町災害ボランティアセンターの運営支援を行いました。宮城県では死亡者19人、行方不明者2人、住家の全半壊計3,267棟、床上・床下浸水計13,906棟(内閣府非常災害対策本部1月10日10時現在)と大きな被害となり、特に丸森町は、阿武隈川が氾濫したために被害は一層深刻でした。▲ボランティア受付の様子支援内容は、午前中はボランティアの当日受付、午後からはボランティアの皆さんが現場作業で使ったスコップや掘削道具などの資材を洗浄場所に運び、所定の場所に片付ける管理作業のほか、駐車場での支援用軽トラックと乗用車の振り分け、現地のボランティアをセンターまで送るというもので、これらの作業を、他生協からの参加者と一緒に計4人のチームで行いました。丸森町に到着してすぐ、町の様子を見に行きました。被災から1カ月ほど経って水は引いていましたが、浸水した跡地に横転したままの車や、野球場と思われる広いグラウンドいっぱいに災害ごみがうず高く積み上げられているのを見て、胸が締め付けられる思いでした。最初は不安だらけで役に立つのか、かえって迷惑をかけないようにと思っていたのですが、手際よく一生懸命作業すること、できることがあれば迷わず補助することを心がけていました。2日目には雰囲気に慣れ、チームやセンターの皆さんが親切な方ばかりで逆に勇気をもらい、積極的に行動できるようになりました。駐車場整理のすぐそばでは、登米市からバスで来られた地元の支援者の人たちが、全員がほこりまみれで黙々とスコップで土をトラックに積み込まれていました。聞くところによると、「東日本大震災の時は、丸森町のような内陸部は被害が少なく、被害の大きかった沿岸部に助けに来てくれたから、今度は逆に被害の少なかった沿岸部から助けに来た」というボランティアが多いそうです。助け合いの心に感銘を受けました。今回経験したことを糧に、何事にも一生懸命に対応する、常に助け合う気持ちを持つということを今後の仕事に生かしたいと思います。今回は貴重な体験の機会を与えていただき、ありがとうございました。▲ボランティアが使った資材の洗浄の様子コーポロ2020年3月号05