ブックタイトルbookcopolo2004
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▲バナナは濃緑色の時期に軸ごと収穫します。収穫後、バナナは作業場に運ばれ品質の確認を経て洗浄、カット作業に移ります「価格」と「品質」に込められた思い日本の家庭でおなじみの果物「バナナ」。国内で流通するバナナの99.9%が輸入品です。2018年の輸入先をみると、フィリピン8 4%、エクアドル11%、メキシコ、グアテマラ、ペルーなどが続きます。10年ほど前までは、フィリピン産のバナナが輸入量の9割以上を占めていました。ところが、度重なる干ばつや病害による耕作地の減少をはじめ、他国の買い付けの増加、現地の人件費上昇といった状況が顕在化。「バナナを取り巻く環境の変化を受けてフィリピンへの一極集中を見直し、他の国々の産地に目を向けることになりました」と日本生活協同組合連合会(以下、さかくらひろむ日本生協連)農畜産部の坂倉寛武さん。目指したのは、利用しやすい価格とボリューム感、産地の園地を指定し肥培歴や栽培手法を含む原料の管理といったトレース、つまり追跡が明確な商品です。日本生協連は、バナナの輸入と熟成加工・販売を手掛ける商社「ANAフーズ」とともに、産地や生産者の選定や、現地の視察を重ねました。こうして約1年をかけ、2017年春に誕生したのが、「年中安定した価格で利用できる」という位置づけで展開する「コープのエクアドル産バナナ」です。コーポロ2020年4月号03