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概要

bookcopolo2004

組みを実施したり、廃棄バナナや、バナナの収穫後に残る軸を利用した発酵肥料を施肥。こういった環境に配慮した取り組みから、第三者認証としてカエルのマークの「レインフォレスト・アライアンス認証」※を取得しています。すでに国際的な環境認証を2つ持つ田辺農園のアドバイスも受けながら、大切にバナナを育てています。つまり、「コープのエクアドル産バナナ」は、エクアドルと日本をつなぐエシカル商品でもあるのです。おいしさの陰に職人技ありエクアドルのバナナはまだ濃い緑色の状態のまま、コンテナ船で日本へと出荷され、3 5~4 0日の船旅を経て日本に到着します。神戸市兵庫区にある物流事業会社「上組」の保管庫では、バナナの陸揚げ後に検疫が行われ、害虫などが発見されればコンテナ単位で燻蒸処理が施されます。コンテナ船内も、保管庫内も、室温は13.5℃。これはバナナを休眠状態にしておくためです。保管庫から出荷されたバナナは、ANAフーズの加工場へ。「室むろ」の中で約5~7日かけて黄色くおいしく変身します。休眠状態からエチレンガスでゆっくりと温度を上げて目覚めさせ、色付けと追熟を行います。タイミングに応じた温度や湿度などをコンピューターで細かく調整。「生育状況など原料バナナのばらつきをコントロールする、わが社独自のレシピを駆使しています」とANAフーズ関西加工センいまふくしょうたターの今福将太さん。いわば“職人技”がバナナの味を決めています。こうして長い時間をかけさまざまな工程を経て、ようやくおいしい「コープのエクアドル産バナナ」が食べられるというわけなのです。その味は、甘みと酸味のバランスがよく、コクがあります。前述の田辺農園が推奨する「おいしいバナナの条件は、甘さだけでなく適度な酸味」を実現しているバナナでもあります。その酸味のおかげで、「さっぱりとした味」「後味が良く食べ飽きないおいしさ」と称賛する組合員も。ぜひ一度ご賞味ください。1.バナナは新芽の状態から収穫できるようになるまで約1年かかります2.バナナを小房にカット。バナナが傷まないように、水に浮かべた状態での流れ作業です。収穫からパック詰めまで、鮮度を守るために一両日で完了3.ANAフーズの“室”はいくつもの小部屋に分かれていて、中には色付け中のバナナの箱詰めが天井まで積まれていますいわぶちだいすけかいもとこうじろう4.(左から)株式会社上組神戸支店青果部兵庫青果センター係長岩渕大輔さんと皆本晃次朗さん5.ANAフーズ関西加工センターのセンター長今福将太さん。「色付けの調整具合は大先輩が試行錯誤の末に編み出した秘伝のレシピです」6.「コープのエクアドル産バナナ」の流通に携わる4人。(左から)ANAフーズ株式会社生鮮食品本部営業推進部輸入・海外開発チーム三島吉博ともながのりおさん、生鮮食品本部関西支店副支店長友永憲男さん、生鮮食品本部関西支店営業チーム去来川達郎さん、日本生協連農畜産部坂倉寛武さんいさがわ※レインフォレスト・アライアンス認証農園からの農産物は、農園の家族、野生生物、環境に利益をもたらす方法で栽培されています。たつろうみしまよしひろバナナの保存方法食べ頃バナナの見分け方バナナの表面の茶色い斑点は「シュガースポット」と呼ばれ、バナナが甘く完熟している証拠なのです。常温15~20℃で保存をバナナは、15?20℃くらいの常温で風通しの良い場所で保存してください。包装してある袋から出し、山型に伏せて置くか、つり下げて保存するのがおすすめです。夏暑い時期はバナナを新聞紙などで包んで冷蔵庫の野菜室に入れるのがおすすめ。注温度が低すぎたり、長時間保存したりする意と低温障害により皮が黒くなってしまうことがあります。冬寒い時期には13℃以下になると熟成がストップしてしまいます。居間など、人の出入りがある比較的暖かい場所で保存しましょう。コーポロ2020年4月号05