ブックタイトルbookcopolo2006
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商品ものがたり幾多の苦難を乗り越えて産地ならではの栽培から加工まで2134 56発に際して、2つの決めごとがありました。1つは、本漬けに「純米酢※」を用いること。もうひとつは、鳥取県福部町産の「砂丘らっきょう」を使うことでした。※この純米酢は、「鳥取産砂丘らっきょう甘酢漬」の開発当時は京都生協コープ商品でした。現在はコープ商品ではなくなりましたが、中身もメーカーも当時と同じ酢です。「せいきょう牛乳」でおなじみ大山乳業が縁結び鳥取県東部に位置する福部町は日本海に面した地域で、山陰海岸国立公園「鳥取砂丘」を含む広大な砂丘地が広がるらっきょうの一大生産地です。福部町産のらっきょうはJA鳥取いなば(元福部村農協)により商標登録され、「砂丘らっきょう」のブランド名を持っています。「実はJ A鳥取いなばさんを紹介してくれたのは、同じ鳥取県にある大山乳業さんなのです」と橋本さん。産直商品第1号「せいきょう牛乳」生産者の大山乳業が、京都生協と砂丘らっきょうの生産者との橋渡しを務め、組合員との縁を結んでくれたのでした。粘り強く、砂と戦う福部のらっきょう栽培は1914年(大正3年)に始まりましたが、その歴史は、砂丘の砂土との戦いに明け暮れる日々でした。砂土は肥料や水を保持する力が弱い上に強風で飛びやすく、栽培できる作物は限られていました。それでも生活の糧を得るため、生産者たちは「福部の砂丘はらっきょうしか向いていない。背水の陣で続けるしかない」と諦めず、力を合わせて知恵を出し合いました。砂防の植栽、04コーポロ2020年6月号