ブックタイトルbookcopolo2011
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商品ものがたり大豆のふくよかな香りと旨みプライドをかけて品質を保守2134 56ひらめきから生まれた“ハイブリッド納豆”ある日、福三田さんと京都生協の担当者がいつものように納豆について語っていたときのことでした。納豆は、蒸煮した豆に納豆菌を噴霧し、発酵させるのが大まかな工程。豆の表面をうまく菌膜が覆うことで、おいしい納豆になります。福三田さんが「粘りが強く旨みの濃い納豆を作る菌と、においが控えめでサラッとした納豆に仕上がる菌の2種類が納豆菌の主流です」と話したところ、京都生協の担当者はひらめきました。「それやったら、2つの納豆菌をブレンドしたらいいんとちゃうか?」福三田さんは、「びっくりしました。2つの菌を一緒に使うなんて、想像したこともなかった」と当時を振り返ります。そこから開発がスタート。2つの納豆菌の長所を活かし、旨みが濃く、粘りとにおいが控えめの「ミニカップ納豆(たれ付き)」が誕生したのは、1995年8月のことでした。また、紙容器を採用したのも、環境への配慮を求める組合員の声に応えたものです。「いろいろな意見を頂戴し、難題も少なくありません。しかし、こちらの方が勉強になることもたくさんあります」と福三田さん。「今は、味の個性化や環境への配慮が求められる時代になりましたが、私たちにとっては、京都生協との関わりの中で、すでに取り組んできたこと。時代の先を見る目を感じています」と話します。04コーポロ2020年11月号