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商品ものがたりまとった「さび」は、おいしさの証粘土質の土壌が育むきめ細かな肉質123 45菜、果物など、さまざまな農産物を生産。このうち加賀れんこんは約51.3haで栽培されています。加賀れんこんは地元・石川県で約7割、北陸3県を含めると約8割が消費され、京都へも多く出荷されています。加賀れんこんの収穫方法には、伝統的な「鍬堀り」とポンプの水圧で掘り上げる「水堀り」の2つがあります。河北潟干拓地では水堀りでの収穫が主で、京都生協へ届く「加賀れんこん」は全て水堀りのもの。収穫時期は8月上旬から翌年5月頃までと長く、夏は比較的さっぱりとした味ですが、秋が深まり冬になるにつれてデンプン質が蓄積され、もっちりと粘りのある食感が加わりさらにおいしくなります。「加賀れんこんは小ぶりですが、太くて肉厚。粘土質の土壌の中で圧力がかかるため、より繊維のきめが細かくなるんですよ」と語るのは、JA金沢市加賀れんこん部会・部会長の北博之さん。加賀れんこんは「支那白花」という一般的な品種ですが、金沢の風土と気候のもとでじっくり育つことで、独特の特長を持った「加賀れんこん」となります。「難しい、だからおもしろい」北さんの畑では、ウエットスーツ姿で腰まで水に浸かって収穫の真っ最中です。泥の中のどこにあるのか見えない加賀れんこんを、指先の感覚を頼りにつかみ、ポンプの水圧を利用して泥の中から掘り上げます。「上手に掘らないと、折れてしまって商品にならない。出来栄えも、掘り上げるまで分からない。だからこそ、無事に掘り上げたときの感動はひとしおです」と話す北さん。掘り上げた加賀れんこん04コーポロ2021年2月号