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きました。「試作段階から組合員さんに育てていただいた商品です」と、伊藤さん。卵のおいしさ溢れる「家庭の味」は、今も世代を超えて受け継がれています。小さなスープにこだわりを込めて卵のふんわり感を生み出すために、製造工程ではさまざまな工夫とこだわりが。まず、契約養鶏場から仕入れた新鮮な液卵を「ニーダー」という大きな釜に作っておいた調味液に時間・温度などを厳格に管理しながら少しずつ、丁寧に落とし入れます。この時の混ぜ方でかきたまの出来が左右されるため、担当者がニーダーの中を覗き、かきたまの状態を視覚でしっかりと確認します。次に、容器にスープのかやくを1.かやくの入った容器に勢いよくスープを充填!たっぷり卵がうれしい2.八戸東洋の従業員の皆しまざきやすこさん。後列真ん中が取締役社長島崎康子さん3.充填したたまごスープの表面を、人の手で丁寧にならします4.原料には、こだわって選び抜いた契約養鶏場の卵の液卵を使用5.ニーダーでかき混ぜられた卵はふわふわ!6.フリーズドライ後、最後に容器を持ち上げて裏側から人の目で点検。具の飛び出しなどがないかを丁寧に確かめます充填し、人の手でかやくの微調整が行われます。そこへふわふわに仕上げられたたまごスープを充填。容器から溢れんばかりにたっぷり入った卵は「1食あたりの量では決して他社製品に負けません」と、伊藤さんも自信たっぷりです。充填後はまたも人の手で、スープが均一になるように表面を丁寧にならします。その後、まだ液状のスープを-40℃の凍結庫で一晩、次に真空乾燥庫で1日乾燥することで、風味や食感を保ったままフリーズドライになります。乾燥後は厳しい検査・包装の工程を経て、ようやく全国の生協へ送り出されていきます。「各工程に職人技と、“品質を守って『ふんわりかきたま』を製造する”という社員の強い想いがあります」と、伊藤さんは話します。震災の時にも心を温めたスープ10年前の東日本大震災の際、FD工場ではライフラインとなる電源や動力源の重油が確保できず、商品在庫はあるのに出荷できない状態となりました。そんな中でも「とにかく温かく飲めるスープを届けなくては」との想いで、何とか別の配送ルートを確保。工場の在庫は全て東北の被災地へ届けられ、多くの被災者の体と心を温めました。伊藤さんは当時を思い出しながら「今は当たり前のように商品を製造できる日常を幸せだと実感しています」と話してくれました。手軽に食べられて保存もきき、そして毎日飲んでも飽きないたまごスープ。普段の食卓はもちろん、万が一に備えて「ローリングストック」にもぴったりです。ふんわり卵に込められたつくり手の想いを感じながら、熱々のスープを召し上がれ!小腹がすいたら♪しっかりアレンジメニューたまごスープちょいアレンジ集あったかご飯を入れるだけ!たまご雑炊焼いたお餅を入れるだけ!もちもちたまごスープゆでたそうめんを入れるだけ!たまごにゅうめんたこ焼きを焼いて入れるだけ!明石焼き風スープ(冷凍たこ焼きでもOK)炊飯器deたまごとベーコンの炊き込みチャーハン・たまごスープ…3個・お米…2合・ベーコン(1cm幅にカット)…2枚分・ごま油…小さじ1作り方1. 米をとぎ、白米を炊くときと同じ水加減にし、その中にたまごスープ、ベーコン、ごま油を入れる。2.たまごスープを水に浸しながら、しゃもじなどでよくほぐしてかき混ぜ、炊飯する。3.炊き上がったら、よくかき混ぜてできあがり!コーポロ2021年3月号05