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概要

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届けたいのは「暮らしのお茶」▲青々と葉を茂らせるお茶の木。「ほうじ番茶」は国産(主に九州産)の茶葉を使用しています端を見て、当時の開発担当者は「貴重な茶葉をこのまま捨ててしまうのはもったいない」と考え、粉茶をティーパックに詰めて商品化することを思いつきました。そこで1964(昭和39)年から付き合いのあった京都生協に話を持ち掛け、商品開発がスタート。お茶をこよなく愛するからこその「もったいない」発想で生まれた「ほうじ番茶」は、今でこそ食品ロス対策の先駆け的な存在ですが、当時としてはかなり型破りなものでした。そもそも一般家庭ではティーパックのお茶自体が普及しておらず、しばらくはなかなか受け入れてもらえない日々が続いたそうです。しかし、その品質の良さとおいしさから、じわりじわりと人気を獲得していき、10年程かけて定番商品としての地位を築きあげていきました。暮らし発想が生み出す使いやすさと飲みやすさ現在、ちきりやの委託を受けて「ほうじ番茶」を製造するのは、こちらもお茶処として有名な静岡県にあるひしだい製茶株式会社。ほうじ茶をはじめとする茶葉加工を幅広く行っているメーカーです。原料には品質確かな国産(主に九州産)の茶葉を使用し、「熱風焙煎」と呼ばれる製法で茶葉の中までしっかりと火を通すことで、万人に好まれる優しい風味に仕上げています。また、品質や味を一定に保すいしょくつために最も必要なのが官能検査。香気や水色、滋味、茶葉の粒度などを確認しながら、「いつもの味」をキープするために細やかに施されるブレンドは、職人の腕の見せ所。そのおかげもあって「香り高くて味にクセがなく、子どもから大人まで手軽に飲める」と組合員から評判です。人気の秘密は味だけにとどまらず、リーズナブルな価格で気兼ねなく普段使いできること、パックはコーポロ2021年5月号