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概要

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じっくりけこんだ、丁寧な優しい味。▲澄んだ琥珀色の梅シラップをなみなみと充填していきます梅農家から教わった素朴な味「梅シラップ」をつくるのは、江戸時代から梅の栽培を行っているといわれる和歌山県紀南地方にある、プラム食品株式会社。昭和44年の創業以来、梅飲料や梅果実加工品の製造販売を行ってきた、いわば「梅加工のスペシャリスト」です。その昔、梅の加工品といえば梅漬けと梅干しが中心でした。昭和40年代に入ったある日、プラム食品の前身の創業者が梅干しを買うために梅農家の元を訪れたところ、差し出された飲み物がとてもおいしかったのだそう。「これは何ですか?」と尋ねると、「梅に砂糖を加えて作ったシロップを水で薄めたものです」との答えが返ってきました。あまりのおいしさから、これを工業生産するための会社を創り、梅シラップの製造がスタートしました。一方、当時の世間では合成着色された飲料や糖度の高い飲料が多く、健康への影響が心配されていました。組合員からは「無着色で甘さを抑えた、より安心できる飲料を」との願いが寄せられ、その声に応える形で京都生協とプラム食品が手を組み、オリジナルの梅シラップが誕生しました。良質の梅と職人技で仕込む、今も昔も変わらぬおいしさ「梅シラップ」の最大の特長は、なんといっても原料に和歌山県産の梅を100%使用しているということ。その中でも現在、主に使用されているのは南高梅という品種です。「他の品種に比べて種が小さく果肉が多く、風味もソフト。最高品種を使用してコーポロ2021年6月号