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見る#京都の「紅」と「白」探し

2023.12.08 京都府立堂本印象美術館
(きょうとふりつどうもといんしょうびじゅつかん)

館全体がアートな個性派ミュージアム

金閣寺から仁和寺を結ぶきぬかけの路沿いに、
ひときわ異彩を放つ建物があるのをご存じですか?

京都の「紅」と「白」探し 第2回目は、
真っ白の壁に金色のアクセントが目をひく
京都府立堂本印象美術館へ行ってみましょう!

「堂本印象」とは、画家の名前。
大正から昭和にかけて活躍し、日本画から宗教画、抽象画と、
さまざまな作風で幅広い作品を残しました。
陶彫で「絵画の立体化」を目指すなど、
チャレンジ精神に溢れた人物だったといいます。

そんな印象が、自作を展示するために開いたのがこちらの美術館。
この個性的な建物も、
印象自らがデザインしたものなんですって!
早速中に入ってみましょう♪

渡欧経験のある印象は、ヨーロッパの美術館や宮殿などを見てまわり、
他に類のない美術館をイメージしてこの館をデザインしたのだとか。
上の写真の柱、確かに宮殿ぽいですよね!!
入館前からすでに異世界が始まっています。

そして見てください、このかわいい取っ手♡
入り口からグッと心をつかまれちゃいました。
扉の向こうに期待が高まりますね~!

扉を抜けると目に飛び込んでくるのが
ガラス装飾作品「蒐核(しゅうかく)」。
色とりどりでさまざまな素材が貼り付けられています。
なんと、百貨店の包装紙もあるそう!
身近なものがアートになるなんて、素敵だなあ。

内装もすべて印象がデザインを手掛けたもの。
扉や壁面装飾、表札など、細部まで遊び心がいっぱい!
印象のマルチなセンスとエネルギーを感じます。

展示室前には、一つ一つ柄の異なる木の椅子がずらり。
お客さんに鑑賞の合間に休んでほしいと、
印象が発案・デザインしたものです。
背もたれの後ろにも柄があるので要チェック。
お気に入りを見つけて一休みしましょう♪

展示内容は年に2回ほどのコレクション展(印象作品)と、
特別企画展(印象以外の作品も含む)。
常設展はなく、常に切り口の違うテーマで作品が楽しめます。

印象デザインの椅子が点在する中庭での
野外展示もおすすめ。
年2回、特別企画展の会期と合せて開催されます。

※写真は2023年6月17日~11月23日に行われた
企画展「大好き 印象の動物・鳥・昆虫」
展覧会の様子。

扉の取っ手のデザインを使用したマスキングテープ各400円(税込)や
ロビーの「蒐核」にインスピレーションを得た
羊羹「光る窓」1250円(税込)など
ミュージアムグッズもお見逃しなく。

最後に、広報担当の青木さんからメッセージをいただきました。
「伝統的な日本画から独自の境地を切り開いた抽象作品まで、
堂本印象作品にはたくさんの見どころがあります。
幅広いお客様にお越しいただき、その魅力を知っていただきたいです。
作品とともに、印象自身がデザインした空間をぜひともお楽しみください!」

Informations

京都市北区平野上柳町26-3
TEL:075-463-0007
時間 9:30~17:00(入館は~16:30)
お休み:月曜(祝日の場合は翌平日)、12月28日~1月4日※その他展示替えなどで臨時休館あり
料金:510円
◎市バス・JRバス「立命館大学前」下車すぐ

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