秋の環境連続講座 第3回の報告
■開催日 11月19日(水曜)
■開催場所 コープこうべの「エコファーム」「六甲アイランド食品工場」
第三回目の講座は、生協の中でも先進をきっているコープこうべさんの「エコファーム」と「六甲アイランド食品工場」の見学会を行いました。
「エコファーム」では、コープのお店で出る野菜・魚・肉の加工クズを集めて、籾殻と牛糞を混ぜ堆肥を作ります。できた堆肥で野菜を作り、その野菜をコープのお店で販売します。化学肥料は使わず、有機堆肥だけで作った野菜は「フードプラン」というブランドが付けられ人気の商品です。年間の出荷額は7000万円、コープこうべで取扱う野菜の総額が300億円なので、まだまだ少ないということでした。生産だけではなく、貸し農園や体験農園など消費者に農業を理解してもらう場としても活用されています。年間2万人方がここに来られるそうです。スゴイなぁ。
「六甲アイランド食品工場」は、京都生協でもおなじみの「コープス」のパンをはじめ、豆腐や和菓子を24時間稼動で製造しているところです。大量の食品廃棄物が発生します(豆腐を作るときにでるオカラなど)が、その廃棄物を飼料や電気にして再利用します。生オカラは食用廃油で乾燥させて牛などの飼料として販売し、その他の生ゴミはメタン発酵させてバイオガスを作り発電機を動かし電気を作ります。その過程でできる蒸気も工場で再利用します。これらの対策によって、この工場のリサイクル率は96%になっているそうです。
気になるコストについては、「いろんな要素があり変動することも多いが、収支はトントン」ということです。ただし、業界の中でもこのような施設をもつ企業がほとんど無いので、自力で問題を解決しないといけないのが大変だそうです。
環境問題でもパイオニアとして先進をきる、コープこうべさんに学ぶことの多い見学会でした。
<参加者の感想(一部)>
「エコファーム・食品工場、共に興味深かった。廃棄物のリサイクルを現実に実践している現場をみることができて、とても有意義でした。」