「岸壁の母」のことならある年齢以上の方はたいてい聞いたことがあります。その母が戦争が終わっても帰り来ぬ息子を待ちわびた場所に記念館はあります。そこへ綾部エリア会は“親子夏休み平和企画”と欲くばった計画をたてました。集まったのは、大人１５人、子ども１８人、職員１人の総勢３４人、バスを貸し切り行ってきました。「引き揚げ」ということを子どもたちがどこまで理解できるかは未知数でしたが、大人子ども問わず、今の平和の尊さを感じとれたように思います。子どもたちの感想から一部、ほんの一部だけ紹介します。
「平和について自分は考え、命の尊さというものを知った」
「戦争を終えてシベリアで働かされて大変だったと思います。無事帰国した人はとてもうれしいと思いました。帰国した人はものすごくたくさんでした。その人たちが生きていてよかったです」
「引き揚げ記念館のなかはよく調べられていたのですごいと思いました。私たちは、せんそうはよくないと思います。みんな大事にしないとダメだと思いました。人をころしたりするのはダメだと思います。どうしてかというと、みんなかなしむし、しんだ人もイヤだからです」