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たべる*たいせつ 夏休み親子体験企画
 「森のめぐみを体験しよう」

2010年9月13日

たべる*たいせつキッズクラブ 食育の取り組み
■開催日  8月24日(火曜)
■開催場所 京都市京北森林公園ほか
■参加人数 キッズクラブメンバーを含めて大人16名、子ども27名

 京都府生協連と京都府森林組合の関係者の方々の協力を得て、「森のめぐみ体験」を開催しました。
京北森林公園では「森と食べ物のつながり」の話を聞き、きのこの栽培を見学し、たくさん置いてある端材を自由に使って木工作をしました。
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 昼食は地元の女性会「樹々の会」の方々が、子どもたちに伝えたい食べ物をいろいろ用意してくださいました。メニューは、たきこみご飯のホオ葉包み、サルトリイバラの葉に包んだお餅、猪肉汁、いぶり干し大根、きゅうりのお漬物、ふかし芋、どくだみ茶、です。まずは、いい香りのする黒文字の枝を切って「マイおはし」を作りました。それからご飯をホオ葉に包んだり、もち粉を丸めて葉っぱではさんだりして、みんなでいっしょに昼食を作りました。
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 自然の枝でおはしが作れること、葉っぱがお皿の代わりになること、また殺菌作用もあることなどを教えていただきました。出来上がった食べ物はどれもおいしくて、みんなもりもりお代わりもたくさんしました。
20100913kiz_kawaasobi.jpg 午後は「吉野山自然観察の森」へ移動し、山主の井本さんの案内で川沿いの小道を歩きました。冷たい湧き水を飲み、落ちているくるみの実を河原の石で割りました。「自然を守ることの大切さとその大変さ」のお話を聞いたあと、間伐をするために急な斜面の山を転げ落ちそうになりながら登りました。
 初めての間伐体験に大人も子どももワクワク、ドキドキ。木にひっかけたロープを子どもたちが引っぱって倒す瞬間は感動しました。
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20100913kiz_kawahagasi.jpg 倒れた木の小枝を払い木の皮をはぐとツルツルの白い木肌が現れました。なでてみたり匂いをかいでみたりと興味はつきません。間伐をする理由や、その労力の大変さを知り山を下りました。
いろいろな体験を通して、各自が様々ことを感じた一日でした。

<参加者の感想>
★楽しかったこと★
・イノシシ汁がおいしかった。お水がキレイでびっくりした。(7才女)
・えだをきったことがたのしかったです。(6才女)
・ろうぷできをひっぱった。たおしたあと、きのほそいところをのこぎりできった。いのししのおにくはおいしかった。(6才男)
・木で工作を作ったことや自ぜんにふれあいながら、ごはんを作ったことです。(10才女)
★感じたこと★
・山でおじさんが木がそだつように、一本一本木の下のえだをきっているのはすごいとかんじました。(9才男)
・木の皮をはがしたら、あんなにきれいなんだなと感じました。(10才男)
・さいしょ、間ばつするのは、しぜんはかいだと思いました。でもお話をきいて間ばつは大切だと知りました。森林はちきゅうおんだんかをふせいだり、いろいろな生き物がすむばしょになるので、森林は大切だということがわかりました。わたしもしぜんを大切にしていきたいです。(8才女)
・とてもあつい日だったけど、もりのなかにはいるとすずしくかんじました。お水もつめたくておいしかったです。森のなかってすごいなとおもいました。また森のなかであそびたいです。(6才男)
・子どもは間伐に興味を持ち自宅でも調べていました。私も知識がなく説明できなかったので親子で調べたり、話し合うよい機会となりました。
・盛りだくさんで中味の濃い体験だったと思います。中でも「吉野山自然観察の森」の井本さんの森や自然に対する思いや姿勢、またお人柄に触れ、こういう方がいてこそ自然が大切に守られているのだと感動しました。
・とても充実した一日でした。木工作は家に帰って続きを作りリモコンケースが完成しました。
昼食もとても勉強になりおいしくいただきました。黒文字で作ったおはしや食べ物を包んだ葉は自然にあるものを利用したらエコになるし、殺菌作用もあるということで素晴らしいと思いました。間伐を実際に体験できるなんて貴重な体験でした。