生しば漬
商品ものがたり
大原の里 生しば漬 80g
●宅配にて7月2回、8月2回、9月3回企画予定
※企画回、規格ともに変更になる場合があります
●店舗にて取り扱い
さわやかな紫蘇の香りで人気のしば漬け。実は京都・大原が発祥の地ってご存じでしたか? 知っているようで知らない「しば漬け」のあれこれを、「大原の里 生しば漬」を通じてご紹介します。
本来のしば漬けは「なす」が原料
目を引く鮮やかな紫色、程よく酸味のあるさっぱりとした味わい。きゅうりやなす、みょうがなどの夏野菜を赤紫蘇で漬けた「しば漬け」は、全国で愛されるお漬物です。今ではポリポリとした歯ごたえのきゅうりのしば漬けが一般的に出回っていますが、京都生協オリジナルの「大原の里 生しば漬」が、本来の製法を守ってつくられた、本場のしば漬けなのです。
「大原の里 生しば漬」がつくられているのは、京都市左京区の大原地区。自然豊かな大原は「しば漬け発祥の地」と呼ばれています。平安時代、源平の戦の後、寂光院で仏門に入っていた建礼門院に里の人が差し入れ、そのおいしさに「紫葉漬け」と呼んだのが名前の由来とも。大原のしば漬けは、今でも名産として地元の道の駅や土産物屋で多く取り扱われています。
「実は、一般の小売店でよくみられるしば漬けは、本来のしば漬けとは全く異なるものなんです」と驚きの事実を教えてくれたのは、「大原の里 生しば漬」の製品化を担当する「株式会社丸漬」の橋本さん。本場・大原のしば漬けは、なすと紫蘇を塩で漬け込み、乳酸発酵させてつくります。ところが35年ほど前、しば漬けブームを起こしたテレビCMをきっかけに、主にきゅうりを使って味を似せた漬物が、しば漬けと広く認知されてしまったのです。
「色よし、味よし、香りよし」の三拍子揃った大原のちりめん紫蘇。緑の里山に赤紫が映えます
「本場のしば漬け」を食べてほしい
「京都の三大漬物の一つであるしば漬けを、京都生協のオリジナル商品としてつくりたい」との想いから1990年に製造・供給が始まりましたが、発売当初は組合員から「歯切れが悪い」「酸っぱい」などの意見が。一般化した「しば漬け=きゅうり」のイメージにより、なすの食感や化学調味料を使わない自然な味わいを違和感と捉えられてしまったのでした。「発酵食品の認知度が高くなった今こそ、本来のしば漬けを多くの方に食べていただきたいです」と、橋本さんは熱く語ります。
「大原の里 生しば漬」の一番の特長は、なんといっても原料の大原産の「ちりめん紫蘇」。大原盆地独自の地形と気候で育った赤紫蘇は、香り、発色ともに専門家から非常に高い評価を受けており、原品種に近いといわれています。この品種は他の地域では育ちにくいことから、大原ならではの味が出せるというわけです。
生しば漬をつくるのは、大原の「奥田しば漬本舗」。代表の奥田充さんは、祖父の代からの味を変わらずご家族で守り続けています。漬け込みはなすが旬の6~8月のみで、一気に1年分を漬けます。原料はなす・紫蘇と塩のみと、とてもシンプル。味の秘密は漬け込みの「場所」にもあります。樽、押し蓋、重石などの製造工場内のいたるところに住み着く乳酸菌が、製造途中で入り込んで発酵を促し、自然な味わいの漬物ができるのです。この地ならではの紫蘇と、この場所にしかいない乳酸菌でつくられる「大原の里 生しば漬」は、他では味わえない「ほんまもん」と言っても過言ではありません。
6月に漬け込んだ商品は、早くて6月末には店頭に並ぶというから驚き! 正真正銘、「今年の新物」です。
ぜひ、今年の夏は大原の里が生んだ、本格派の生しば漬をお試しください。
生産者のおうちごはん
生しば漬+
ちょい足しでさらにおいしく!
・+おろししょうが&みょうが
・+カリカリに炒めたちりめんじゃこ
アツアツごはんのお供に!
刻んで料理のアクセントに
・チャーハンの具、丼もののトッピングなど
(紅しょうが代わりに)
・卵やツナと混ぜてサンドイッチの具に
・チキンの照り焼きソースに和える