サンゴが育てたもずく
商品ものがたり
恩納村のサンゴ礁を育てる取り組み
「サンゴ再生もずく基金」
京都生協では、対象商品1点のお買い上げに対して1円を基金として寄付することで
サンゴの植え付け活動に貢献しています。
今年までの累計で約840本、サンゴの苗を植えました。(2022年3月時点)
沖縄県恩納村のサンゴが
育てた
糸もずく
三杯酢150g(50g×3)
沖縄県恩納村のサンゴが
育てた
太もずく
純玄米黒酢180g(60g×3)
沖縄県恩納村のサンゴが
育てた
太もずく
三杯酢180g(60g×3)
沖縄県恩納村のサンゴが
育てた
太もずく※1
紀州梅180g(60g×3)
沖縄県恩納村のサンゴが
育てた
太もずく※2
シークヮーサー180g(60g×3)
※1 期間限定商品 (10月21日〜5月20日)
※2 期間限定商品 (5月21日〜10月20日)
●宅配にて
6月2回(純玄米黒酢・シークヮーサー)
6月3回(糸もずく三杯酢)
6月4回(シークヮーサー)
6月5回(太もずく三杯酢)企画
一部店舗にて取り扱い
※企画回は変更になる場合があります
もずくを食べて、沖縄のサンゴ礁再生を応援!水産加工を担って75年になる井ゲタ竹内の「サンゴが育てたもずく」シリーズについてご紹介します。
※沖縄の言葉で「マーサン」は「おいしい」、「スヌイ」は「もずく」
全国に広がる沖縄産もずく
1977年、沖縄本島北部西海岸に位置する恩納村で、養殖もずくが初めて水揚げされました。以降も改良が行われ、養殖技術が確立。現在、全国の市場に流通するもずくは、ほとんどが沖縄県産です。
養殖もずくは、網にもずくの種を着床させ、海中で育成します。良質なもずくが育つ沖縄の海。その生態系の要となるのがサンゴです。サンゴが健康に育つ豊かな海で、もずくなどの海藻類は元気に成長するのです。
沖縄本島 北部西海岸に広がる恩納村の海。黒い四角は、もずくを育てている養殖網
組合員の声から基金設立
沖縄のサンゴは、近年、天敵であるオニヒトデの大発生や地球温暖化による海水温の上昇などの影響を受けてきました。そこで、恩納村の海を舞台に2010年から始まったのが、白化現象を起こして死滅したサンゴに代わり、新たにサンゴの苗を植え付けてサンゴ礁の海を育む活動です。もずくの生産者である恩納村漁協のメンバーの手で、サンゴの苗が一つずつ植え付けられていきました。
「この活動のことを京都生協の学習会で話したところ、組合員から『私たちも関わるべき』と声が上がり、これをきっかけに基金が立ち上げられました」と井ゲタ竹内の住田顕志さん。
2013年、京都生協、井ゲタ竹内、恩納村漁協の三者は「サンゴ再生もずく基金」を締結。京都生協が取り扱うもずく商品の中でも、「サンゴが育てたもずく」シリーズは、養殖発祥の地・恩納村産もずくを100%使用。対象の商品を購入すると、1点につき1円が基金に寄付される仕組みです。京都生協のほか、他エリアの生協もそれぞれに関わり、12年間で植え付けられたサンゴは、54種4万本に上ります。
「サンゴは、海の元気のバロメーター。健康なサンゴ礁の海があって、そこに高い養殖技術を持つ恩納村漁協の努力が加わり、沖縄一と言われるほど品質が高く立派なもずくができるんです」と住田さんは誇らしげに話してくれました。
収穫は、船上から延長したホースで、網に付着するもずくを豪快に吸い上げていきます。
今年は軽石対策で、収穫ポンプの取水口をメッシュで覆っています。
森と川と海はつながっている
サンゴを植えて育てる里海保全の取り組みは、さらに里山の保全へと広がっています。
沖縄では、耕作地などの拡大にともない、土壌から赤土が流出する海洋汚染が問題となっています。この赤土流出を防ぐために、恩納村では「赤土等流出防止対策地域協議会」を設置。対策のひとつとして、畑の周りに「ベチパー」という根のしっかりしたイネ科の植物を植えて赤土の流出を止め、防いでいます。その他にも、山に木を植えたり、畑に花の種をまいたりして地面をカバー。その花の蜜を活用し養蜂を行うHoney&Coralプロジェクトを農家の副業としてスタートさせました。このプロジェクトには京都生協も協賛生協として参加しています。
サンゴの苗を、海中に設置。苗の植え付け1つ当たり、2800円の費用がかかります
今年4月に行われたサンゴ基金贈呈式の様子。
左から京都生協専務理事 髙倉通孝、副理事長 洞井加奈子、恩納村漁協組合長 金城治樹さん
保存料・化学調味料は不使用
恩納村で大切に育てられたもずくは、井ゲタ竹内で味付もずくに加工されます。井ゲタ竹内は、長年にわたって「素材を大切にした体にやさしい食品づくり」を実践。「保存料や化学調味料などは一切使用しません」と住田さん。「例えば、保存料の一種には子どもが苦手な辛み成分を含んでいるものがあります。そういう余計なものを使っていないので、『子どもが喜んで食べている』といった組合員の声が寄せられることも。大切なもずくをおいしく食べてもらいたいですから、加工業者としてできる限りの努力を重ねています」(住田さん)。
ゆいまーる※の精神で
京都生協と井ゲタ竹内、恩納村漁協はサンゴを真ん中に協同「ゆいまーる」の精神で自然保護の取り組みを行い、おいしいもずくときれいな海をつくることを目指しています。「沖縄県恩納村のサンゴが育てたもずく」を食べることでサンゴを守るSDGsの活動に誰でも気軽に参加することができます。京都の食卓から、美ら海の保全をこれからも応援していきましょう!
※協同を意味するゆい(結い)と順番のまーるを組み合わせた相互扶助を表す沖縄の言葉
そのまま食べておいしい「サンゴが育てたもずく」は、調味料としても重宝しますよ。
YouTube「井ゲタ竹内チャンネル」でいろいろなレシピが紹介されています。
季節を楽しむ
四季彩レシピ
もずくチヂミ
調理時間 約20分
【材料】(2枚分)
味付もずく 2パック、豚バラうす切り肉 100g、にら・人参 各50g、溶き卵 1個分、
A=薄力粉 80g、片栗粉 60g、鶏がらスープの素 大さじ1/2、
B = 酢・しょうゆ 各大さじ1、ごま油・炒り白ごま 各小さじ1、
ごま油 適量
【作り方】
1. 豚肉は一口大に切り、にらはざく切り、人参は細切りにする。
2. ボウルに卵、水90cc、Aを順に加えて混ぜ、もずく(汁ごと)、1を加えてサックリと混ぜ合わせる。
3. フライパンにごま油を熱し、2の半量を流し入れて平らにならし、両面をカリッと焼く。同様にして合計2枚焼く。
4. 食べやすい大きさに切り、混ぜ合わせたBを添える。