北海道のそのまま枝豆
商品ものがたり
北海道のそのまま枝豆
●宅配にて7月2回・4回、8月2回・4回取り扱い
店舗にて取り扱い
(企画回、規格ともに変更になる場合があります)
30年愛されるロングセラー
1996年9月の発売以来、30年近くにわたって愛されている北海道のそのまま枝豆。見たことがある、食べたことがあるという方は多いのではないでしょうか。実はこの商品、元々は産地である北海道のコープ帯広でのみ取り扱っていた商品。そして人気商品ゆえ、1996年に全国の生協商品になりました。解凍してすぐ、そのまま食べられる手軽さとおいしさでファンが多いロングセラー商品です。
産地は北海道の南東部に位置する十勝地方。現在、国内で流通している北海道産の冷凍枝豆の7~8割は十勝地方で栽培・収穫・加工が行われるなど、枝豆栽培が盛んな地域です。というのも、十勝地方は内陸性気候で1年を通して晴天の日が多く、寒暖差があり、枝豆を育てるのにうってつけ。年平均気温は6℃前後で、冬は氷点下20℃以下、夏は30℃まで上がることもあるのだとか。「枝豆を栽培する夏の時期にも日中は30℃、夜は15℃になるなど、10℃以上の寒暖差があります。これは枝豆を育てるのにとても適した気候条件で、うま味がギュッと詰まったおいしい枝豆を作ることができるんです」と加工メーカーのジェイエイめむろフーズ株式会社 戸水一範さん。
広大な十勝平野の中の555haで枝豆の作付けを予定。収穫量の約6割は全国の生協に出荷
安全・安心とおいしさを
両立する畑作り
5月に種まきを行い、畑を大切に管理しながら迎える8~9月の収穫期。高品質な枝豆を作るために、産地では輪作(りんさく)を行っています。輪作とは畑で年ごとに異なる作物を順に栽培する農法のこと。例えば、枝豆を植えた次の年は小麦、その次はビート(甜菜(てんさい))、その次はじゃがいも、そして枝豆などと、栽培する作物を変えることで、土壌伝染害虫の発生や、土が痩せて収穫量が減少するなどといった連作障害を防ぎます。枝豆を栽培する畑を毎年変えながら、4~5年のサイクルで輪作を行っています。
また、契約農家の畑は、土壌の「健康診断」とも言える検査を毎年欠かさず行っています。土を分析し、足りない栄養素を肥料や堆肥で補うことで、おいしい枝豆を育てるのに適した状態の土ができるのです。輪作と土壌分析の2本柱を軸に、枝豆づくりの要となる土づくりに力を入れています。
このように大切に育てられ、1年に1作しか収穫できない貴重な作物である枝豆。十勝地方で枝豆の栽培をしているのは、枝豆の生産組合に加入している203軒※の生産者たちです。経験豊富なベテランから新進気鋭の若手まで、さまざまな生産者がいます。ベテランが若手に栽培の基本やコツを教えたり、年1回開催される栽培講習会で学び合ったりして互いに切磋琢磨しています。「何より生産者は高品質なものを作って組合員に届けたいという気持ちでがんばっています。生協では食べてくれている方の声が直接いただけるので、作り手のモチベーションが上がり、年々技術や品質の面でレベルアップできています」と戸水さん。
※令和4年度
枝豆は大豆が緑色のうちに収穫したもの。早すぎず遅すぎず、一番おいしい熟度を見極めて収穫
届けたいのは産地で食べる味
冷凍だからこそ、旬の時期だけでなく、1年を通して楽しめる北海道のそのまま枝豆。収穫から加工・冷凍まではなんと約4時間以内という超スピードで作業が行われています。ここまでスピードにこだわるのは、枝豆のうま味成分が減少してしまうのを避けるため。「枝豆は収穫後、時間とともにどんどんうま味が落ちていきます。おいしい枝豆をお届けするには、収穫後できるだけ早く加工し、急速冷凍する必要があるのです」と戸水さん。十勝地方は広い平野ゆえ、畑の近くに加工場を設けることが可能で、収穫後の運搬もスムーズ。広大な畑は機械を使った収穫にも向いています。
実は日本で多く流通している輸入枝豆は、タイ産や台湾産がほとんど。産地がいろいろな場所にあり、収穫した枝豆を工場まで持っていくにも時間がかかり、収穫から短時間で冷凍することは難しい産地もあるそうです。収穫後すぐに加工、冷凍することでうま味を閉じ込め、採れたてのおいしさを味わうことができる北海道のそのまま枝豆。新鮮なうま味がギュッと詰まった枝豆を、ぜひ味わってみてください。
- 冷凍枝豆 250g
- 粒コーン 80g
- しらす干し 30g
- 小麦粉 大さじ1
- A=溶き卵 1/2個分、小麦粉 大さじ3、冷水1/4カップ
- 油・塩・すだち 各適量
枝豆ととうもろこしのかき揚げ
調理時間:約20分
1人分:カロリー 539kcal 塩分 2.3g
(2人分)
- 1.枝豆はさやから出す。
- 2.ボウルに1、粒コーン、しらす干しを入れ、小麦粉を全体にまぶす。
混ぜ合わせたAを加え、ざっくりと混ぜる。 - 3.170℃に熱した油に2を1/4量ずつ木べらにのせて落とし入れ、返しながらカリッと揚げる。
- 4.器に盛り、塩、すだちを添える。