特別栽培米富山産
コシヒカリ(アルギット米)コース
商品ものがたり
こだわりのお米を1年間安定的にお届け
毎日の食卓に欠かせない日本の主食、お米。そのお米を1年間、定期的にお届けするのが「お米頒布会(はんぷかい)」です。1993年の全国的な米不足をきっかけに、「お米を安定して利用したい」という組合員と、「安全でおいしいお米を届けたい」という生産者の想いを結び、始まりました。現在、お米頒布会ではさまざまな産地や品種のお米を取り扱っています。産地や生産者、そして栽培方法までしっかり伝わるのも頒布会の特徴で、その安心感と信頼から組合員に長く愛されてきました。
たわわに実った稲穂。一粒一粒が大きく、日の光を浴びて輝いています
おいしくて、サステナブル 注目のアルギット米
お米頒布会の豊富なコースラインアップの中でも、特に今、おいしさとサステナビリティの両面で注目されているのが「 特別栽培米 富山産コシヒカリ(アルギット米)コース」。「アルギット栽培」という特殊な栽培法で育った「海藻アルギット米」は、風味と香り豊かなお米です。現在、お米でこの栽培法を実践しているのは、全国でも富山県のみと希少価値の高いお米なのです。
アルギットとは、ノルウェーの美しいフィヨルドの海で育った天然海藻のこと。通常の海藻が1年のところを、アルギットは4年かけて海のミネラルや太陽の光を吸収してじっくりと育ち、ビタミンやアミノ酸などの栄養素をたっぷり蓄えます。その海藻からできた肥料を土にまくと、土壌の微生物が活性化し、作物は本来の力を存分に発揮。味や風味、香りの優れた作物になるのだとか。アルギット栽培は、植物が持って生まれたDNA通りに育つのを手助けする作り方とも言えます。
アルギット農業は「土から海に流れ出た栄養素を再び土に戻す」という自然の循環を生かした栽培法で、作物が丈夫に育つため、農薬の使用を抑えることができるなど、未来の地球のことも考えた農業なのです。
すべては「おいしいお米を作りたい」という想いから
環境、作物、食べる人の3者に寄り添ったアルギット米栽培。実践しているのは、富山県海藻アルギット米生産部会 会長の常田久紀さんをはじめとする、生産者の皆さんです。
「私たちがしているのは、コシヒカリがコシヒカリらしく生長する手助け。おいしくて安全なお米を追求したら、結果的に特別栽培米になりました」と常田会長。稲が持つ力を最大限に引き出されたアルギット米は、根張りがよく、株元が十分に開いて光合成し、茎がしっかり太く丈夫に。猛暑、冷夏などの気候変動や、倒伏(とうふく)にも強く育ちます。
常田会長たちは平成元年から30年以上に渡ってアルギット栽培を実践し、県内の生産者たちに栽培法を広めてきました。理解者は徐々に増え、初めは30軒弱しかなかった栽培農家が、現在では120軒以上になり、アルギット米の生産量は960tとなりました。
「仲間は財産です。みんなと『ただおいしい米を作りたい』という想いで、ずっとやってきました」と話す常田会長。「青田(あおた)回り」と呼ばれる勉強会では、栽培中に仲間と定期的に稲の様子を見て回り、稲が今何を必要としているかを見定め、アドバイスしあいます。アルギット米農家の皆さんには「生育の節目で、稲が健全な表情を見せる」のが分かるのだそう。
こうして仲間同士で高め合い、県全体で高い栽培レベルを維持しているのです。
稲の生長を優しく見守る板橋さん
高級ブランド米にも負けないおいしさ
食べた人から感動の声が届くこともあります。ある夜には、興奮した様子のお母さんから「子どもが『今晩のご飯、とてもおいしかったよ』って! 普段そんなことを言わない子なのに…!」と電話があったのだそう。アルギット米栽培を長年行ってきた板橋均さんは、「農家は消費者の『おいしかった』の声が一番うれしい。生産部会のみんなで喜び合いました」と、声を詰まらせながら語ってくれました。
2代目の板橋一徳さんは均さんの想いを知り、脱サラしてアルギット米栽培を継ぐ決意をしました。
「アルギット米は米屋さんがブランド米よりもおいしいと評するほど。他のお米と比べて安いわけではないけれど、名高く高価なブランド米にも決して引けを取らないおいしさと品質です。ぜひ一度食べてみてほしい」と一徳さん。熱い気持ちの込められた特別なお米を、ぜひご賞味ください。
- するめいか(つぼ抜き)・温かいご飯 各200g
- 生しいたけ 1枚
- 人参・いんげん 各30g
- A=しょうゆ・みりん 各大さじ1/2
- B=しょうゆ 大さじ2、砂糖・みりん 各大さじ1、水 3/4カップ
簡単いかめし
調理時間:約20分
2~3人分:カロリー 208kcal 塩分 2.5g
(2~3人分)
- 1.しいたけ、人参、いんげんは5mm角に切る。
- 2.耐熱ボウルにA、1を入れ、ふんわりとラップをかけて電子レンジ(600W)で約2分加熱する。ご飯を加えて混ぜ合わせる。
- 3. 2を中骨を除いたいかに等分に詰め、口をようじで留める。
- 4. フライパンにBを煮立て、3を入れる。蓋をして約8分、時々上下を返しながら煮る。いかを取り出して煮汁を煮詰め、再び戻し入れて全体にからめる。