ひろびろいけす育ちぶり
大いけす育ちぶりフィレー
商品ものがたり

ひろびろいけす育ちぶり/大いけす育ちぶりフィレーひろびろいけす育ちぶり/大いけす育ちぶりフィレー

ひろびろいけす育ちぶり/大いけす育ちぶりフィレー
ひろびろいけす育ちぶり/大いけす育ちぶりフィレー

生粋の海好きが育てた唯一無二の味わい生粋の海好きが育てた唯一無二の味わい


規格外の巨大いけすが 引き締まったぶりを作る

 とろける脂と程よく締まった身、じんわり広がる甘みとうま味。九州の海で育てられた「ひろびろいけす育ちぶり」と「大いけす育ちぶり」は、「これじゃないとお正月が迎えられない!」とまで組合員に言わしめた逸品です。
 作っているのは「株式会社 兵殖(ひょうしょく)」(以下、兵殖)。昭和37年に兵庫養殖漁業生産組合として発足して以来、60年以上にわたり、ぶりの養殖、加工を続けてきました。兵殖のぶり養殖の特徴は、何と言っても商品名にもなっている広々としたいけす。ぶり養殖業界内でも兵殖だけが使っているという巨大いけすは、長辺60m×短辺40mと、通常の養殖いけすの約48倍!一般的な高校の体育館2つ分よりもさらに大きいというから驚きです。あまりに大きすぎて海面から海の中の様子が確認できないため、潜水士の資格を持った従業員が毎日いけすに潜り、ぶりの成育状況やいけすの状態を確認しているそう。「いけすはもちろん、作業船や給餌船まで、既製品はありません。全てうちの独自設計です」と社長の中迫さん。
 飼育密度も一般的な養殖の3分の1以下で、兵殖のぶりは、国の定める基準よりもさらに広々とした環境で過ごしています。そしていけすがあるのは、一般的にぶり養殖を行う内湾(ないわん)ではなく、外海(そとうみ)。「外海は天然のぶりが過ごす環境に近く、潮の流れも速い。水深が深く、広いいけす内を泳ぎ回って育ったぶりは、顔つきや体つきが全く違います」と、中迫さんは語ります。

ぶり養殖業界最大級の大きさを誇る大いけす。手前にある水揚げ専用の いけす(縦10m×横10m)が一般的なサイズの養殖いけす。違いは一目瞭然

おいしさの秘密は スピード感×衛生管理

 ぶりの水揚げは日の出とともに始まります。外海の大いけすで立派に育ったぶりは、海の男のたくましい腕が操る網ですくいあげられ、船上ですぐ活〆(いけじめ)に。一匹一匹ぶりを瞬時に確認し、形の良いものだけを活〆機に投入していきます。活〆されたぶりは、次々と船槽(せんそう)(船内の水槽)に。船槽内は、ぶりを傷つけないよう、シャーベット状の氷で満杯です。巨大な網ですくい、活〆機に投入、という作業を数十回繰り返し、その日の出荷尾数に達したら、港へと戻ります。
 船着き場の真横にある加工場では、鮮度が命のスピード勝負。頭と尾ひれ、内臓を取り除き、三枚におろすところまで全てオートメーション化されたラインで素早く行います。一方、細かい小骨を取り除いたり、加工がきちんと行われているかを確認するのは、人の手と目で丁寧に行っています。水揚げされて半日も経たないうちに、ぶりは真空包装され、全国へ出荷されていきます。鮮度が高いため、血合いの色も鮮やかなままです。
 兵殖では加工場をはじめ、水揚げ漁船、活〆機、船槽など、加工に関わる全ての機材を使用後に徹底的にきれいにします。加工から数時間後には、加工場内の魚の臭いもほとんど消えてしまう程です。全社員が一丸となり衛生管理を徹底することで、こだわりを持って育てたぶりのおいしさを損ねず、そのまま食べる人にお届けすることができるのです。

水揚げ用のいけすでぶりを追い込んでいる様子。元気に跳ね回るぶりの姿に、海の男たちの顔もほころびます

大好きな海で育った、 こだわりの魚を届けたい

 「うちの一番大事な採用基準は『海と、魚が好きか』」と中迫さん。前例のない大きないけすでのぶり養殖も、早朝からの水揚げ作業も、素早い加工技術を実現するオートメーション化された加工場も、毎日機械を隅々まで磨き上げるのも、全ては「大好きな海で育てた、自分たちが心から誇れるおいしい魚を消費者に届けたい」から。その熱い心意気のもと作られたぶりは、舌の上で脂がサッととろけて後味はさっぱり。何度でも食べたくなるおいしさで、毎年リピートする人が多いのも納得です。九州の海から届く、こだわりにこだわったぶりをぜひご賞味ください。

    ぶり丼ひつまぶし風

    調理時間:約10分(※冷蔵庫で漬ける時間は含まない)
    1人分:カロリー 522kcal 塩分 3.5g

    材料(2人分)
  1. ぶり(刺身用スライス) 10切
  2. A=しょうゆ 大さじ2、練り白ごま 大さじ1
  3. B=だし汁 1カップ、塩 少々
  4. 温かいご飯・青ねぎの小口切り・すり白ごま・
    刻みのり・わさび各適量
作り方
  1. 1.ボウルにAを混ぜ合わせ、ぶりを入れて和える。冷蔵庫で約10分漬ける。
  2. 2.鍋にBを入れて温める。
  3. 3. 丼にご飯をよそい、1をのせる。お好みで青ねぎ、すり白ごま、刻みのり、 わさびを添え、2のだし汁を注いでいただく。※初めはそのまま。お好みでだし汁を注ぎ、ひつまぶし風にいただけます。