西村九三男さんのキャベツ
商品ものがたり
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西村九三男さんのキャベツ
店舗取り扱い情報:コープ男山、コープ城陽、
コープ京田辺の地産地消コーナーにて
10月末~翌年6月ごろまで取り扱い
(キャベツの生育状況により、入荷のない期間があります)
「地元の新鮮な野菜が食べたい」想いをかなえ続けて10年
京都生協のお店の生鮮売り場を見渡すと目に入る、「京都の野菜」と書かれた看板。ずらりと並ぶ色とりどりの野菜たちは、全て地元・京都の地で丹精込めて育てられたものです。京都生協では、地元農家がお店に直接野菜を卸す「地産地消コーナー」を設けています。「地元の新鮮な野菜が食べたい」という組合員の願いから、2013年にコープさがのでスタートしたこの取り組み。11年目を迎えた現在は、全18店舗にコーナーが設置され、約170人の農家が納品する大きな取り組みとなりました。納品する農家も、納品される野菜も店舗によってさまざまで、人気農家になると固定のファンがついたり、お店に並べた途端に売り切れてしまうほどの名物野菜もあります。
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年間2万個のキャベツを育てる、広々とした 西村農園のキャベツ畑。青々としげる外葉は生命力に満ちあふれています
大きさ、甘さ、みずみずしさ どれをとっても「規格外」!
今回ご紹介する「西村九三男さんのキャベツ」も、多くのファンに愛される地場野菜のひとつ。京都生協では3店舗の地産地消コーナーで、10年ほど前に取り扱いをスタートしました。1玉が大人の顏ほどもある立派な見た目で、包丁を入れると「パツン」と割れるほど水分たっぷりでみずみずしく、初めて食べた人はみんな「キャベツってこんなに甘いんだ!」と目を丸くし、頬を緩ませます。そんな食べた人をとりこにするキャベツをつくっているのは、京都・久御山町にある西村農園の園主、西村九三男(にしむらくみお)さん。先祖代々続いてきた畑を引き継ぎ、約45年以上農業に従事しているベテラン農家です。キャベツの他にも、「紫水菜」や「ふわとろ茄子」など、珍しい野菜づくりにも積極的にチャレンジし続けています。
多くの農家が野菜づくりにおいてこだわっているのが土づくり。特にキャベツは土の中の湿度が高いとすぐに根腐れを起こしてしまいます。久御山はもともと野菜づくりに適した水はけのよい土壌でしたが、西村さんはそれをさらにキャベツ栽培向きの土に改良したのだとか。キャベツの品種にもこだわり抜き、数ある中から種苗メーカーの人と相談して、久御山の土地に合いそうなものを選び、実際に植え、育て、収穫して食べてみるということを何度も何度も繰り返しました。そして、ついに見つけた品種の名前は「さとう」と「よしき」。「この子らを食べた瞬間、“こんなおいしいキャベツがあるんや!”とびっくりした」と西村さん。この時の感動が、「もっとおいしいものをつくりたい」という西村さんの向上心を支えています。
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野菜たちを「うちの子」と呼び、愛情たっぷりに育てる西村さん。畑で生き生きと作業する笑顔がまぶしい
おいしさの秘密は 「西村さんならではの育て方」
種まきから収穫までの約9カ月間、西村さんが特に大切にしているのは「苗づくり」と「目利き」の2つ。芯が太くがっちりとした苗は、畑にしっかりと根を張り、土の栄養をたっぷり吸収して大きく育ちます。土への栄養補給は化学肥料には極力頼らず、有機肥料を必要なタイミングで、必要な量だけ与えていきます。この目利きは西村さんが長年の経験で培った勘が頼り。「毎日この子らの声を聴いていたら、今何がどれくらい必要なのか分かる」と西村さん。わが子を見つめるような優しい眼差しで、じっくりとキャベツたちを観察します。「“これはもう収穫できる”とか“これはまだ”とか、全部手が覚えてる」と、収穫のタイミングさえも手で触った感覚で判断。並々ならぬ愛情をかけて毎日野菜に向き合っている西村さんならではの栽培方法が、特別なおいしさをつくり出しているのです。収穫は野菜が最もおいしくなる時間帯を逃さないように、まだ真っ暗な午前2~3時から手作業で行われます。「苦労はあるけど楽しいし、おいしいって言ってもらえると報われます」と西村さん。あふれんばかりの愛がこもった西村さんのキャベツを探しに、ぜひお店の地産地消コーナーへ足をお運びください。
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- キャベツ 500g(約1/2個)
- 豚バラ薄切り肉 18枚(450g)
- 塩 小さじ1/2
- A=塩・こしょう 各少々
- 小麦粉・溶き卵・パン粉・油・ウスターソース 各適量
キャベツの肉巻きカツ
調理時間:約20分
1人分:カロリー 413kcal 塩分 1.1g
(6個分)
- 1. 豚肉はAで下味をつける。キャベツはせん切りにして塩をふってもみ、約10分おいてしっかりと水気を絞る。6等分にして軽く丸める。
- 2. 豚肉を2枚重ねて広げ、キャベツをのせて手前から巻く。もう1枚の豚肉で垂直方向にも巻き、キャベツを包むようにして丸く形を整える。同様にして合計6個作る。
- 3. 2に小麦粉、溶き卵、パン粉の順に衣をつけ、170℃に熱した油で3〜4分揚げる。
- 4. 器に盛り、ウスターソースを添える。