ただの炭酸水シリーズ
商品ものがたり
そのまま飲む以外にも無限に広がる楽しみ方
今年で誕生26周年を迎え、多くの組合員に愛され続けている「ただの炭酸水」。ラベルのかわいさで思わず手に取り、そのおいしさからずっと飲み続けている人も少なくありません。水と炭酸ガスのみの極めてシンプルな原料だからこそ、そのまま飲んだ時のおいしさを徹底的に追求しています。製造しているのは、福岡県朝倉市に本社を構える「株式会社ふくれん」。生協とは40年以上のお付き合いで、豆乳、野菜・果汁飲料などコープ商品を60種類ほど手がけています。「ただの炭酸水」はそのまま飲むことはもちろん、ミネラルや甘味料などを添加していないため、割り材としても万能。どんなものにもおいしく合わせられると定評があり、思い思いの飲み方で親しまれています。
「ただの炭酸水」は、 500mlのペットボトル1本あたりに4倍(2L)の炭酸ガスが含まれています
国内メーカーに先駆けて家庭用炭酸水を開発
今ではすっかりおなじみの家庭用炭酸水ですが、1997年当時は、お酒の割り材として使う業務用炭酸水が一般的。日本では炭酸水をそのまま飲む文化がありませんでした。そんな中「家庭でも手軽に楽しめる炭酸水をつくりたい!」と、日本生協連の担当者が協力をお願いしたのが「ふくれん」です。
「ただの炭酸水」の開発にあたり、最も大切にしたのは「そのまま飲んでもおいしい」こと。そのため、水選びが開発の要となりました。湧き水、市水と繊細な味の違いを飲み比べ、最終的にたどり着いたのは、本社と同じ朝倉市にある甘木(あまぎ)工場の深井戸(ふかいど)水。地下の奥深く、水を通さない岩盤層の下を通る地下水で、気候や天候に左右されない安定した水質が特徴です。日本人になじみ深い、やわらかな軟水はのど越しも心地よく、まさに追い求めていたものでした。「私たちが初めて手掛けた炭酸飲料で、しかも素材は水だけ。本当に未知のことだらけでした。肝心要の水が決まり、商品が完成した時は“やっとたどり着いたか…”と、ほっとしました」と、当時、開発担当として携わったふくれんの木下専務は振り返ります。
こうして国内メーカーに先駆けて誕生した家庭用炭酸水。良質な素材で勝負をした中身のシンプルさをストレートに伝えるべく、「ただの炭酸水」という名前が付けられました。
甘木の深井戸水はマグネシウム量が少ない軟水。苦味が少なく、後味さっぱり!
「ただの炭酸水」だからこそのただならぬこだわり!
「ただの」と名乗る炭酸水ですが、実際にはただならぬ手間をかけてつくられています。水本来のおいしさを生かすには、「ろ過」が最も大切。紫外線殺菌や、風味が変わる原因となる加熱処理の代わりに、マイクロ単位の精密フィルターを使用し、5回ものろ過工程を通すことで不純物や菌を除去します。また、水の大敵となるのが香り。他の飲料の匂いがつかないように、製造ラインの洗浄を徹底的に行うなど、細心の注意を払っています。他にも、原水(炭酸ガスが入る前の深井戸水)の水質検査や、熟練の検査員が官能検査で味覚や風味をチェックすることで、安全性を確かめています。ふくれん営業部の田鍋さんは「実はこだわりが詰まった商品です。組合員さんのリアルな声は、良い商品をつくるモチベーションになります」と笑顔を見せます。
ただ純粋に、原料の水そのもののおいしさを追求したこの商品。ぜひ最初はそのまま飲んで、じっくり味わってみてくださいね。
- 生姜・グラニュー糖 各200g
- シナモンスティック 1本
- レモン汁 大さじ2
- 辛口
- 赤唐辛子 1本
- 黒こしょう 8粒
- クローブ 5粒
ジンジャーシロップ&ジンジャーエール
調理時間:約1時間
全量:カロリー 835kcal 塩分 0.0g
(作りやすい分量)
- 1. 生姜はよく洗い、皮つきのまま薄切りにする。
- 2. 鍋に1、グラニュー糖を入れて約30 分おき、水1カップ、シナモンスティックを加えて煮立てる。アクを取り除き、蓋をして弱火で約15分煮る。
- 3. 火からおろし、レモン汁を加えて混ぜる。
- 4. 冷めたらグラスに適量入れ、冷やした炭酸水(分量外)を注ぐ。
- ※辛口をつくる場合は、工程2のシナモンを加えるタイミングで種を取り除いた赤唐辛子、黒こしょう、クローブを一緒に入れる。
- シロップはお湯や紅茶、ホットミルクなど、お好みの飲み物に混ぜてお楽しみいただけます