みんなのとりくみレポート
第35回沖縄戦跡・基地めぐり参加報告
- 主催:日生協
- 開催日:2018年3月28日 / 2018年3月28日~30日
- 開催場所:沖縄(戦跡・基地めぐり)
日生協主催の第35回沖縄戦跡・基地めぐりに参加しました。全国から32の生協、180名余りの参加がありました。
1日目
●学習:「沖縄の歴史・沖縄戦・沖縄の基地」
元コープおきなわ 横田 眞理子さん
●平和の歌:出演 会沢 芽美さん
●DVD上映:「海よ、いのちよ」
●講演:「沖縄戦の体験を聞く ~対馬丸事件~ 」
対馬丸事件生存者:平良啓子さん
(右の写真)
●夕食懇親会
2日目:親子コース
沖縄陸軍病院 南風原郡壕(20号壕)・南風原文化センター
南風原陸軍病院は第32軍直属の沖縄陸軍病院で、約30の横穴壕が作られました。病院には、軍医、看護婦、衛生兵などのほか、3月23日からひめゆり学徒隊が加わり、戦場から次々運ばれてくる傷病兵の看護にあたりました。5月下旬撤退が決定し、重症患者は壕に残されました。
<壕の内部> <内部の再現>
縦1.8m×横1.8m奥行70mの壕の内部には0.9m幅に柱を立てそこに板を渡し簡易の2段別途の病室が作られ、残り0.9mを移動のための通路として使用。
飯あげの道 陸軍病院と近くの集落を結ぶ「飯あげの道」と呼ばれる道は、動員された女子学生たちが米軍の砲弾をかいくぐって、近くの集落で作られた食事や水を運んだ道です。
ひめゆりの塔・ひめゆり平和祈念資料館
沖縄戦当時、沖縄には21の男女中等学校があり、すべて戦場に動員されました。女子は看護活動にあたり、そのうち沖縄師範学校女子部と沖縄県立第一高等女子学校が、ひめゆり学徒隊として222人の生徒と18人の教師合計240人が南風原の沖縄陸軍病院に動員されました。5月25日南部へ撤退命令が出されました。
魂魄の塔(沖縄で最初にできた慰霊の塔)
沖縄戦の終わりごろ、米軍の砲火に追われて、多くの人々が米須一帯に追い込まれました。沖縄戦が終わったとき、このあたり一面にたくさんの死体が折り重なっていました。
1946年2月村長と住民が一緒になり、遺骨を集め、納骨堂を作りました。素朴な石灰岩に「魂魄」という文字だけが刻まれた塔には、住民、軍人など、3万5千余りの遺骨が納められました。
3日目
首里城周辺
沖縄のかつての王朝である琉球王朝の城で、
沖縄県内最大規模の城でした。
沖縄戦において日本軍が首里城の下に地下壕を掘り、陸軍第32軍司令部をおいたこともあり、1945年5月25日から3日間総攻撃を受け、27日に焼失したとされています。
嘉数高台(普天間基地)
嘉数高台は首里の軍司令部を守るため、その一帯に第一防衛線として陣地を構えました。そのため沖縄戦でもっとも激しい戦いが行われ、4月8日からの16日間にわたる戦いで、日米両軍に多くの死傷者が出ました。
現在は、宜野湾市の中央部に米軍の普天間基地があり、嘉数高台公園にある地球型展望台からそこを見下ろすことができます。
参加者の感想
【子ども】
いっぱい勉強になりました。沖縄の歴史や文化などを学ばせてくれてありがとうございました。また生協のツアーで違うところまで行ってみたいと思いました。
2泊3日ありがとうございました。
【大人】
2泊3日生協の関係者のみなさんにはお世話になりました。
平和ガイドの伊波さんと2日間行動を共にお話を聞かせて頂き、ほんの少しですが沖縄の抱えている事を知る事ができました。
基地問題を辿れば、第2次世界大戦に、そして薩摩藩の支配下に置かれた歴史に本州と沖縄の距離感(「なんとなく遠い所で起きている事」という心の距離感)その元の部分に辿りつくように感じました。
伊波さんが親子コースに参加したメンバーに
「外国からの圧力ではなく自分たちで矛盾を解決していった歴史が沖縄の歴史」
「戦争が起きて誰が利益を得るか(アメリカの軍事産業など)それを考えてほしい」
そう話された事が印象に残りました。
戦争を起こさないために大人はどう行動していけばいいのか改めて考えるよい機会になりました。そしてアメリカとの関係も遠い所で起きている事ではなく、しっかり考え今後の行動を起こしていく必要を感じました。
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