平和への想いをつないでいくために 私たちの戦争・被曝体験談平和への想いをつないでいくために 私たちの戦争・被曝体験談

長かった太平洋戦争京都府南丹市 鈴木清子さん

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戦争が始まったのは昭和12年、私が小学2年生の時でした。それから、なんと昭和20年の8月まで長い長い戦争が続き、我慢と苦労の日々でした。農家なのにお米がなくて、大根や野菜のたくさん入った雑炊を食べていました。「お腹一杯ご飯が食べたい」と思ったことも度々ありました。終戦の直前には毎日空襲警報のサイレンが鳴り、ヒューンという音を立てて、B29が来て、空に白い飛行機雲を残していきました。近くの山に爆弾が落とされたときは大きな音にびっくりして、動けなくなったことを覚えています。生きた心地がしませんでした。戦争は絶対にしてはいけません。あの恐ろしさを伝えていかなければ…。忘れてはいけないと思っています。