点検レポート
産直産地の点検 鳥取牛 ㈱美歎牧場 美歎牧場
- 2019年12月11日
- 産地点検
点検日 2019年10月18日
産直鳥取牛を飼育している美歎牧場を点検しました。
美歎牧場は、鳥取市の東にある稲葉山という山の中に位置し、鳥取県畜産農協の子会社、㈱美歎牧場により運営されています。牛の飼育を専門に行っている会社で、生後約6~7ヶ月の牛を受け入れ、約20ヶ月まで育てます。
牛を育てるエリアは防疫上の観点から、関係者以外立ち入り禁止になっており、掲示物も設置されていることを確認しました。
牛舎の入口には靴を消毒するための消毒槽が置かれていることを確認しました。当然、私も消毒してから牛舎に入りました。
牛舎の中や周辺が清掃され、きれいにされていることを確認しました。
牛を飼うスペースには、おがくずが敷かれています。牛の寝床にもなる場所であり、適度に乾燥していないと牛の健康状態にも影響が出ます。良好な状態であることを確認しました。
運び出されたおがくずと牛の糞尿は、発酵させ堆肥にします。堆肥が施設からあふれたり、外に放置されていないことを確認しました。ここの堆肥は飼料稲の栽培にも使われ、産直鳥取牛のえさにもなります。
※飼料稲は家畜に食べさせることを目的にしたえさ専用の品種です。
白く丸いかたまりは、牛のえさになる乳酸菌で発酵させた飼料稲です。ラップにくるまれて保管されています。㈱東部コントラクターによって作られた物です。
㈱東部コントラクターは鳥取県畜産農協の子会社で、水田を活用して飼料用作物を栽培したり、堆肥の運搬や散布、農家への飼料供給や堆肥処理支援など循環型農業の推進に関わっておられます。
道具や備品の保管状況を確認しました。
牧場を点検した後は、事務所にて飼育や作業の記録、出荷する牛の休薬期間が産直鳥取牛の基準を満たしていることを記録や書類で確認し、聞き取りによる点検も行いました。
【点検者の所見】
農場長の鎌谷さんより「牛を育てる期間は約20ヶ月かかるので、最後まで大切に育てています。病気やケガのためにお肉にならず、ただ処分するだけになったら申し訳ない。」と伺いました。このお仕事の大変なところが伝わってくるお話でした。
※前日に、鳥取県畜産農業協同組合 食肉加工センターへ点検に行きました。あわせてご覧ください。
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