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点検レポート

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産直産地の点検 せいきょう牛乳 大山乳業農業協同組合

  • 2020年04月08日
  • 工場点検

点検日 2020年2月17日、18日

産直せいきょう牛乳でお世話になっている大山乳業農業協同組合は、鳥取県東伯郡琴浦町にあります。鳥取県の西部に大山があり、そこから東へ下りたところに位置します。


2月17日は、大山乳業農業協同組合の組合員である岡村さんの農場へ点検に行きました。

牛舎外観.jpg



牛舎内やその周辺は整理整頓され、飼料や道具の保管状態に問題はなく、清掃も行きとどいていることを確認しました。

牛舎内部.jpg



こちらは絞られた生乳を一時的に保管する冷却タンク(バルククーラー)です。毎日きちんと洗浄されていることを確認しました。また自記温度計が備えられ、生乳の温度を監視・記録されています。冷却スイッチを入れ忘れると、警報がなる仕組みでした。

バルククーラー.jpg

ここに集められた生乳は「集乳ローリー車」によって工場へ運ばれます。



生乳の生産について記録を点検しました。牛の健康管理も適切に行われていることを確認しました。

点検のようす①.jpg


点検中、生産者の岡村さんより「衛生的な環境で育てることで、乳房炎も防げる。」と伺いました。よい牛乳を出荷するためにはよい環境で牛を育てること、よい環境を作るためには整理・整頓・清掃・衛生管理と、日頃の管理が徹底されていることを強く感じました。

乳房に炎症があると、その牛から搾った生乳は出荷できません。治療が終わっても、動物用医薬品の残留が無い事を検査で確認できるまで出荷できません。牛が健康でなければ、おいしい牛乳をいただくことはできません。



翌2月18日は、大山乳業農業協同組合の牛乳工場へ点検に行きました。

生産者から集められた生乳は、ここでパック入りや瓶入りの牛乳にされます。

大山乳業外観.jpg



生産者から集められた生乳が到着する場所です。鳥取県内で搾られ、県内の工場で製品化されているので、搾乳から工場までの輸送距離が短く、長距離輸送に比べ品質の低下を抑えられます。

ローリー.jpg



集乳ローリー車が到着したら、まず乳質に問題ないか検査してから受け入れされていることを確認しました。

生乳受入.jpg



工場内部へは、工場のルールに従って入場しました。

入室 バキューム001.jpg

粘着ローラー001.jpg

手洗い001-1.jpg


ここは生乳を殺菌している所です。設定した温度と時間で殺菌できなかった場合は、瞬時に遮断される仕組みになっています。

殺菌室 ①.jpg



殺菌された牛乳は、冷却され貯乳タンクに入ります。

このあとパックに充填されます。

殺菌室 ③.jpg



包装室を点検しました。牛乳が入ったパックに期限日を印字します。あわせて金属異物の混入や重量不足、期限日の印字不良がないか、機械でチェックもしています。その後ケースに収めて工場出荷を待ちます。

いよいよみなさんのもとへ出発です。

1000ml包装室②.jpg



期限日印字作業の記録も確認しました。日付を設定したら、印字された物を複数人の目で確認されています。

包装室 日付印字確認.jpg



製造現場点検の後、製造の記録、作業の手順書など、書類の確認をし、製造現場・品質管理など各担当の方より、聞き取りによる点検も行いました。

点検のようす②.jpg


適正に工場を運用・管理され、仕様書通りに商品が製造されていることを、製造現場および記録などで確認しました。製品化された牛乳の賞味期限より、どの生産者からいつ集めた生乳か、記録の上でもさかのぼれることを確認しました。


【点検者の所見】
衛生管理や異物混入対策を徹底し、牛の力と酪農家の努力のもとにうまれた牛乳を、おいしいままに処理・出荷するべく、日々努力されていると感じました。



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