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点検レポート

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産直産地の点検 さくら卵・さくらこめたまご・白卵 ㈲中丹ファーム

  • 2022年09月05日
  • 産地点検

点検日 2022年4月28日

産直さくら卵・さくらこめたまご・白卵を生産いただいている㈲中丹ファームは、京都府綾部市十倉にあります。JR綾部駅から東へ、車で約20分の山間部に位置します。

鳥インフルエンザをはじめとする鶏の伝染病を防ぐため、農場敷地の入口には関係者以外の立ち入りを禁止する看板があります。また農場へ入る車両は、敷地入口にある消毒薬の入った水槽の中をゆっくり通り抜けて消毒します。人は、建物の入口で履物を消毒して入ります。消毒液は毎日交換されていることを確認しました。

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まずGPセンター※の点検をしました。
※卵の表面を洗って殺菌し、サイズごとに選別後、包装(パック)する施設。

施設に入る時は、熱などないか健康状態の申告をしてから指定された服を着用し、専用の履物にはきかえます。入口で服の表面を消毒した後、吸引機で塵を取ります。次に手を洗ってからアルコールで消毒し、入場します。

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原卵室(パックする卵を集める場所)を確認しました。
中丹ファームでは、鶏舎から直接コンベアで卵が運ばれます。割れている卵、汚れのひどい卵は人の手で取り除きます。鶏舎ごとに、卵の種類やエサなどが決められているため、これらは区分けして管理されています。鶏舎単位で卵を集められていることを確認しました。

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こちらは、中丹ファームと同じグループ会社※の農場から運ばれてきた卵です。中には、京都生協の産直白卵にも使われる三和鶏園亀岡農場の卵もありました。三和鶏園亀岡農場にはGPセンターがないため、中丹ファームでパックされることもあります。

卵が互いに混ざらないようカゴ車で分けられ、貼ってある札で「採卵日・農場名・鶏舎番号」が判別できることを確認しました。

※㈲中丹ファームは、山元産業㈱の子会社です。

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カゴ車に載った卵は、この後、洗卵・殺菌、ひび割れた卵などの除去が行われ、サイズ選別を経て、パック(あわせてラベル添付)されます。

洗卵殺菌工程では、卵を洗う水の温度、殺菌剤の濃度を毎日確認されていることを、記録で確認しました。

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洗卵殺菌した卵は、製造室に送られます。
卵のひび割れを人の目で確認(検卵)する場所です。

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ここは卵に紫外線を当て、殺菌しているところです。
紫外線灯は、使用するうちに紫外線量が徐々に弱くなるため、一定の使用時間で交換が必要です。所定の日に紫外線灯を交換されていることを確認しました。

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こちらはサイズ(重量)選別装置の出口です。
設定したサイズ別(L、Mなど)、あるいは6個または10個の合計重量が一定以上(630g以上など)になるよう自動で計量されます。

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さくらこめたまご6個入り(店舗のみ販売)の場合、パックのふたを閉じて、上から「パック日、賞味期限」を印字したラベルを貼ります。

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さくらこめたまご6個入り以外は、パックの中に「パック日、賞味期限」を印字したラベルを入れてからふたを閉め、テープで留めます。

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パックをテープで留めることについては、より開封しやすくするため、産地にご協力いただき実現しました。あわせて輸送中の損傷をおさえるべく、パックの硬さや形状を考慮したものへ変更しています。

パックのふたを閉じる装置の手前でも、人の目でひび割れのある卵がないか確認されています。ひび割れた卵があれば、手作業で交換します。


パックされた製品は、回転台の上へ送り出されます。
作業員が製品を取り上げて、出荷用のカゴやコンテナに入れる際、パックの表裏も確認されています。きちんと検品されていることを確認しました。

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回転台のそばには、最終の検品で気を付けるべき点が掲示されていました。過去の商品苦情をふまえて作成され、作業員とも共有されていると説明がありました。

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こちらは、製品保管用の冷蔵庫です。温度計と記録から10℃以下で管理されていることを確認しました。

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ここから農場周辺の環境についての点検内容です。
鶏を衛生的な環境で飼育するには、例えば虫や動物の鶏舎への侵入を阻止し、伝染病を媒介させないことが大事です。鶏舎内に、こぼれた飼料があると虫や動物のエサになってしまうので、きれいに掃除することが大事です。今回、防疫対策の都合から、鶏舎内に入ることはできませんでしたが、飼育記録と聞き取りで、鶏舎が清掃されていることを確認しました。
鶏舎外周については、鶏舎自体に損傷がないことも重要ですが、虫や動物の隠れ家(増える場所)を作らないことも大事です。鶏舎の近くに草が生い茂っているような場所もなく、きれいにされていることを確認しました。

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廃棄物は、金属製のコンテナに一時保管され、風で飛ばされない状態であることを確認しました。

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こちらは薬剤保管庫です。収納されている薬剤は整理整頓されて在庫記録もあり、施錠されています。薬剤がきちんと管理されていることを確認しました。

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現場を点検した後、書類などの確認をしました。
農場関係では、鶏の納品書や日々の飼育記録、飼料仕入れに関する記録などがつけられていること。GPセンター関係では、パック製品の製造記録、清掃記録、室内温度の記録、機器のメンテナンス記録などがつけられていることを確認しました。
また、記録をたどり、仕様書※通りのパック製品が製造されているか(トレースできること)を確認しました。例えば、「飼料米入りのエサを食べた鶏種さくらが産んだ卵を、いつ採卵し、産直さくらこめたまごとして、いつパックされたか。」さかのぼれる状態であることを確認しました。

なお、「産直さくら卵」「産直さくらこめたまご10個入」「産直白卵」のラベルには2次元バーコードがあり、スマートフォンなどで読み取ると、いつ、どこでパックされた卵か確認できるようになっています。

※仕様書・・・卵を産む鶏の種類や飼養方法など、商品の設計図にあたるもの。

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【点検者の所見】
農場周辺、GPセンターとも全体的に、施設はきれいにされていること。衛生的な服装で作業されていることを確認しました。
卵をパックするラインは大半が自動化されていますが、要所要所で人の目による確認があり、次々と流れてくる卵の中から、素早くひび割れた卵を見つけ、除去されています。
機械だけではよい製品はできないことを、あらためて認識するとともに、作業員のみなさんのとてもまねのできない素早く的確な動きに、頭が下がる思いです。

【産地からのメッセージ】
京都府綾部市の緑あふれる自然に囲まれた環境の中、卵の提供で安心安全は当たり前になりますが、組合員様、消費者の皆様方に美味しいと喜んでいただける質の高い卵を求めて、従業員一同、今後さらに皆様方が笑顔になれる卵作りを目指し、努力していきたいと思っております。今後とも中丹ファームの卵を是非ともよろしくお願い致します。

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㈲中丹ファーム(山元産業グループ)のホームページへ


中丹ファームより、知らせが届きましたので紹介します。
従来、農場の敷地入口に車両消毒ゲートをお持ちでしたが、昨冬の大雪で倒壊したそうです。このほど車両消毒ゲートが再建され、防疫対策が強化されました。

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