60周年

トピックス

産直産地の点検 賀茂なす JA京都

  • 2020年06月18日
  • 商品

点検日 2019年7月25日

産直「賀茂なす」は京都府の亀岡市からお届けしています。出荷されているJA京都 京野菜部会 亀岡支部では、栽培前の作付け会議、出荷前の会議、2週間ごとの目合わせ会(サイズや品質などにバラつきが出ないよう確認する)、反省会など、「賀茂なす」のブランドを守っていくため、しっかりと管理されています。

今回は人見さんの畑を点検しました。

1_bdf24ba42a597f3eef8290abc6ca9621e160b74c.jpg


賀茂なすにはトゲがあるため、風が吹いて葉が擦れるだけでも傷が入ってしまいます。また、葉の陰になると「賀茂なす」の色が薄くなることから、主な枝をV字型に伸ばして空間をとり、葉の擦れを抑えつつ、日当たりも確保されていました。

2_53c8ec5c09309c2a5072864569d55bdc7f1fa491.jpg

3_dafe198b5fd429d9db9caa0e68b7f6da1ce909bf.jpg


畑の端には防風ネットを張り、ソルゴー(イネ科の植物)を植えることで風の勢いを和らげていました。ソルゴーには、「賀茂なす」の害虫を食べる天敵の虫を集める役割もあり、農薬の使用を減らすことにつながっています。
ソルゴーのような役割の植物をバンカープランツといい、他にもマリーゴールドが植えられていました。

4_7a658536d6b9e1a34f1fe4863841420f42a710e8.jpg

畑がきれいに管理されていることを確認しました。

京野菜である「賀茂なす」は、京都こだわり栽培農法※(京都府が策定した京野菜のブランド戦略の一部)に基づいて栽培されています。
天敵によって農薬の使用を削減することも、その一つです。

※京都こだわり栽培農法
たい肥と有機質肥料による健康な土づくり及び輪作を基本とする京都の伝統的な栽培方法と最新の技術の組み合わせにより、農薬や化学肥料を減らしながら継続的で安定した生産をめざす栽培方法。


こちらは「賀茂なす」の集出荷施設(選別・箱詰めした農作物を出荷前に集める所)です。整理・整頓・清掃などに問題がないことを確認しました。
5_eae2b92a7c0e7ad76521065edcbd3050f7fca254.jpg

初出荷の7日前までに栽培記録を回収し、2人体制で内容を確認されるだけでなく、外部の検査員による検査も受け、合格したものだけが出荷されています。栽培記録がルールに従って点検されていることを確認しました。


【点検者の所見】
栽培での手入れが大変な「賀茂なす」ですが、生産者の皆さんは良質で美味しいものを食べていただくために、手間ひまを惜しまず管理されています。圃場での作業・資材の管理・出荷の作業などで注意すべき項目が整理されており、日々の作業を自己点検して月ごとに提出、最終的に集約して課題を見つけるなどの取り組みも続けられています。


【産地からのメッセージ】
"ナスの女王"とも称される「賀茂なす」を亀岡で栽培を始めてから2019年に30周年を迎えました。亀岡盆地特有の朝晩の冷え込みと畑が貯えた水・地力、そして太陽と自然の恵みに育まれた「賀茂なす」はみずみずしさがあり、調理の際は油との相性が良く、暑い夏を乗り切る活力を得る食材としてご満足いただけると思います。定番の"みそ田楽"や素揚げした賀茂なすに"めんつゆ"をかけてご賞味いただくと美味しいです。


点検レポート トップへ戻る



バックナンバー