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【報告】6月は牛乳月間「知って納得!牛乳オンライン学習会」を開催しました

  • 2022年07月22日
  • とりくみ・活動

6月の牛乳月間の取り組み報告です。
生産地、製造現場や商品の特徴について知ってもらう、「牛乳の学習会」をオンライン開催しました。

今回は、「産直せいきょう牛乳」の大山乳業、「産直ヒラヤミルク」の平林乳業、「タカナシ低温殺菌牛乳」の高梨乳業3メーカーによる学習会を実施しました。
当日の様子を報告します。

▶大山乳業 参加者19
【主な内容】
・牛乳、牛について
・動画で生産現場、工場に潜入してみよう
・体験
①飲み比べ 3種(せいきょう牛乳、鳥取大山おいしい牛乳、白バラ低脂肪牛乳)
②夏にぴったり!みるくそうめん?!を作ってみよう
大山乳業.jpg【感想】
・せいきょう牛乳は雑味がなく甘みがある理由がよく分かりました。
・一番驚いたのは、(低脂肪はまずいとの先入観がありましたが)こちらの低脂肪はこくがしっかり残っており美味しかったことです。
・せいきょう牛乳今回初めて飲みましたが、すっきりした味でおいしかったです。
・みるくそうめんチャレンジできてよかったです。思っていたより美味しくてお出汁と牛乳は合うんですね。

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▶平林乳業 参加者18
【主な内容】
・動画で生産現場・工場に潜入してみよう
・味体験:ヒラヤミルク、よ~ふる
平林乳業.jpg【感想】
・今回初めて飲みましたが甘みもあり飲みやすくてとても美味しい牛乳でした
・地産地消、地元企業応援のためにも、ヒラヤミルクを買おうと思いました。これからも応援しています。
・画面から専務さんと社長さんの誠実なお人柄が伝わり、応援したくなりました。
・濃厚なのに後味すっきりで美味しかったです。

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▶高梨乳業 参加者22
【主な内容】
・商品紹介(低温殺菌牛乳、有機牛乳)
・味体験:低温殺菌牛乳、有機牛乳
・つくってみよう!レンジでマグカッププリン
高梨乳業.jpg
【感想】
・飲み比べをしたら、スッキリ感や甘さ、コクが違うのがよく解りました。
・特に動画が素敵でした!自然豊かな中で生産者さんの笑顔と共に作られてるんだなと素敵な牛乳だなと買いたくなりました!
・飲み比べをさせていただいて、低音殺菌牛乳の甘さがよく分かりました。
・低温殺菌牛乳のファンになりました!

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【参加者の質問とその回答】
▶平林乳業
Q.普段大切にしていること、こだわりについて教えて下さい。
A.安心安全な牛乳をお届けできるよう、心がけています。地元地域の丹後、但馬で生産された生乳のみを使用しています。

Q.スーパーのヒラヤミルクと生協で売っているものは、パッケージが少し違うように思いましたが、中身は同じですか?
A.同じ設備、ラインで製造していますので、中身は同じです。

Q.ヒラヤミルク(パック)とジャージー牛乳(瓶)とはどういった点が違うのですか?
A.お乳を出している牛の種類が違います。ヒラヤミルク牛乳は基本白黒牛のホルスタイン牛です。ジャージー牛乳は茶色牛のジャージー牛です、ホルスタイン牛より、搾乳できる量が少なく、中身の成分である脂肪分と無脂乳固形分が多い、少し濃厚な牛乳です。

 Q.ママ友の間で話題になったのですが、しばらく前からコロナ禍で牛乳が供給過剰になったと聞きました。しかし、生協に限らず他のスーパーでも、余っているからといって牛乳の安売りはしてないようです。平林さんに限らず、酪農業界の皆さんどのように対処されているのでしょうか?
A.生乳が余った場合の基本対策は、大メーカー様の乳業関連会社で脱脂粉乳や全脂粉乳として粉にして、乳製品や乳飲料の原料に使用します。ただし年間の製造、貯蓄の許容範囲がありますので、コロナでの学乳の休みが長引くと限界を超え、生乳の廃棄につながるのですが、現在は大メーカー様に無理をして頂き、この方法でなんとかしのいでいるのが現状です。しかし考えてみてほしいのは、現在戦争もあり世界的に穀物の輸入品がない時に、国内需給生産率100%で日本の生乳はまかなっています。これは凄いことであり、輸入に頼っていない日本産の生乳を日本の消費者の方々に安心して飲んでいただけるのは素晴らしいことだと思います。生活水準が低い日本の酪農家の方々の努力には感謝しなければいけないと思います。ただし、牛が食べる家畜飼料がほとんど輸入品なのでこのことが困っている点です。

Q.子供が牛乳大好きで毎日沢山飲むのですが、目安量はありますか?
A.子供さんが体の成長のために一日飲んで頂きたい量は200ml400mlであると言われています。成長期の中学生では約500mlでも良いようです。どんな食べ物でもそうですが取り過ぎは良くないです。

Q.御社の牛乳の特徴、どこにも負けないメリットを教えて下さい。特徴には栄養面やアピールしたこと等をお願い致します。
A.京丹後市久美浜町にあります平林乳業株式会社の工場で牛乳を製造する上で、隣接しています京都北部、兵庫北部の地元の近場の酪農家様から頂いている原乳で作っていますので、おいしい牛乳を顧客の皆様にお届けできていると思っています。これからも、このヒラヤミルクの牛乳のおいしさを守っていきたいと思っています。

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▶高梨乳業
Q.妊娠しやすくなる為のホルモンを摂取させた牛乳があり、身体に良くない?と聞いたことがあります。実際の手法であるのかわかりませんが、良くないのでしょうか?タカナシさんのはどうですか?
A.ホルモン剤は、家畜の繁殖障害の治療や、人工授精時期の調節などの目的に使用されるもののみ、必要最小限使用することはありますが、安全性が確認され、日本国で承認されているものに限られます。それ以外のホルモン剤の使用は禁止されています。

ホルモン剤の使用については酪農家にお任せしておりタカナシとして管理していません。

Q.生クリームは高梨乳業が一番良いので使いたいのですが、扱っているスーパーが少なくて困ります。取扱っている近くのお店を知りたいです
A.力不足で申し訳ありません。ぜひ近在の生協様に取り扱いのお願いをしてください。

Q.牧場のソフトクリームがあっさりしている理由
A.ソフトクリームの原材料も様々ですが、安全性の観点から無殺菌の生乳を原料にすることは考えづらいです(ただ冷やし固めるだけなので、食中毒の恐れがあります)。低温殺菌牛乳を使用されているからかもしれませんし、空気の含有量が多くなるようにしているのかも、牧場で食べる開放感がそうさせているのかも、様々な要因が絡み合って、あっさりしたイメージにつながっているのかもしれません。

Q.タカナシさんは普通の高温殺菌の牛乳も作ってらっしゃいますか?また、普通の高温殺菌牛乳と、有機牛乳の栄養成分や何か他違いがありますか
A.弊社でも高温殺菌牛乳を製造しております。今回ご紹介した有機牛乳は高温殺菌となります。

低温殺菌も高温殺菌も成分の差はほとんどありませんが、風味と保存性が多少異なります。低温殺菌牛乳は超高温殺菌牛乳(UHT殺菌牛乳)に比べて、生乳の風味に近く、ホエーたんぱく質(熱により変性するたんぱく質)の変性度も少ない事が知られています。

たんぱく質は熱により変性しますが、たんぱく質の状態が変わっても、栄養価に変わりはありません。生卵がゆで卵になったり、魚を刺身にしたり焼いたりするのと同じことです。カルシウムやビタミンABなども殺菌による影響はほとんど受けません。

Q .(前回の大山乳業では)牛群検定の数値が提示され、なぜおいしいのか科学的にも理解しやすい内容でした。タカナシさんの牛乳の数値も気になります。なにかデータはありますか?
A.牛群検定は各酪農家さんが任意で行っている検定のため、弊社としてのデータはありません。

「特選」「厳選」と記載された商品に関しては、飲用乳の表示に関する公正競争規約では品質を強調する表示基準を設けており、「無脂乳固形分8.5%以上及び乳脂肪分3.5%以上、並びに細菌数10/ml以下及び体細胞数30/ml以下」の生乳を使用し、公正取引協議会が定めた生産管理基準を提出し、かつ、証明できる事を条件として表示することができると決められています。弊社商品では「釧路・根室~大地物語~」「4.0牛乳」が該当します。

Q.バターの製造を行っている、ということですが、タカナシブランドとして製品化されているのでしょうか?それともOEMやプロ用に製造されているのでしょうか?
A.バターは基本的にプロ向け商品の位置づけで製造販売しております。一般小売店様向けのものもございますが、生産量が限られていることと、力不足で、お取り扱いいただいているお店がかなり限られてしまいます。

Q.低温殺菌牛乳のパッケージが遮光仕様になっているのはなぜですか?他の製品は遮光仕様ではないのですか?
A. 低温殺菌牛乳は熱によるたんぱく質の変性が少なく、生乳に近い風味ですが、光による風味変化をより受けやすいため、遮光容器を使用しています。他の製品は遮光パッケージを採用しておりません。

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