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【教えて!森田さん 食の安全・安心】食品添加物の不使用表示ガイドライン

  • 2022年07月06日
  • とりくみ・活動

【今月のテーマ】食品添加物の不使用表示ガイドライン

食品パッケージに書かれる「無添加」「不使用」などの表示に関して、消費者庁は2022 3 月に「食品添加物の不使用表示に関するガイドライン」を公表しました。その内容を見ていきましょう。

消費者を誤認させる「無添加」表示を規制

食品に添加物が含まれる場合、パッケージの一括表示の「原材料名」欄に添加物表示が義務付けられます。これとは別に、表面に「無添加」「不使用」など、使っていないことを強調する表示があり、この中には消費者の誤認を招くケースがあります。

例えば「保存料無添加」と強調表示されたおにぎりで、裏面の一括表示に「pH 調整剤」と書かれている場合、日持ち向上剤なので保存料と同じ機能があります。それなのに無添加と表示すると、消費者を誤解させることになります。また、無添加表示が増えると、食品添加物は安全性が確認されたものが使われるという原則も伝わりにくくなります。

こうした無添加表示を規制するために、「食品添加物の不使用表示に関するガイドライン」がつくられました。消費者を誤認させるパターンを10 類型にまとめ、表示禁止事項にあたる恐れがあるとして事業者に注意を促しています(表)。ちなみに、前述したおにぎりの事例は「類型4」にあたります。

2022_07_copolo_anzen_anshin.jpg「無添加」「不使用」表示のこれから

ガイドラインを受けて、食品事業者は今後2 年間で強調表示を点検します。該当する場合は修正することになり、今後は無添加表示が減っていくでしょう。一方、ガイドラインは「無添加」「不使用」表示を一律に禁止するものではなく、消費者を誤認させることがないような書き方であれば、今後も表示されるものもあるでしょう。

表面の強調表示が減っても、裏面の一括表示に使われた添加物はきちんと表示されています。気になる方は、一括表示を必ず確認するようにしましょう。

参考)
消費者庁「食品添加物の不使用表示に関するガイドライン
https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/food_labeling_act/assets/food_labeling_cms201_220330_25.pdf
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教えて!森田さん 食の安全・安心」は機関紙コーポロに毎月掲載しています。




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