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【報告】沖縄県恩納村コープサンゴの森連絡会 全国豊かな海づくり大会で「環境大臣賞」受賞

  • 2025年01月10日
  • とりくみ・活動

この度、恩納村コープサンゴの森連絡会は、11月9日(土)~10日(日)に開催された第43回全国豊かな海づくり大会~おんせん県大分大会~の漁場・環境保全部門で「環境大臣賞」を受賞しました。

本大会は、日本の食卓に安全で美味しい水産食料を届けるため、水産資源の保護・管理と海や河川・湖沼の環境保全の大切さを広く国民に訴えるとともに、つくり育てる漁業の推進を通じて漁業の振興と発展を図る目的で、毎年各地で開催されています。

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株式会社井ゲタ竹内・竹内常務取締役、恩納村漁協 金城組合長、京都生協専務理事 髙倉通孝、恩納村 長浜村長

恩納村コープサンゴの森連絡会は、モズクの生産と消費を通じて「里海づくり」を推進しています。サンゴ養殖や消費者との交流、研究機関との連携による里海管理手法の向上、15年にわたる活動の継続、陸域からの環境保全(赤土流出対策)への取り組みが高く評価されています。

1998年恩納村漁業協同組合がサンゴ礁保護活動を開始し、2009年11月にこの活動に賛同する生協と(株)井ゲタ竹内、恩納村、恩納村漁協の4社で取り組みがスタートしました。2012年12月4月に「恩納村コープサンゴの森連絡会;以下本連絡会」 を結成し、現在では恩納村と恩納村漁協、㈱井ゲタ竹内、生協からは東海コープ、アイチョイス、コープ北陸、コープ中国四国、パルシステム連合会の5つの事業連合会、コープしが、京都生協、おおさかパルコープ、大阪よどがわ市民生協、コープこうべ、コープおきなわの6生協の全14団体が参加し、全国規模の取組みとなっています。

沖縄の海では、地球温暖化やオニヒトデの大発生などにより、サンゴが白化して死滅する現象が起こっています。そこで始まったのが、死滅したサンゴに代わり、新しいサンゴの苗を植え付けてサンゴ礁の海を育む活動です。特に近年の「地球沸騰化」による高温は私たち人間の日常生活に大きな影響を与えていますが、海水高温がサンゴの大規模白化の根本的原因となっています。白化して再生不能となったサンゴを取り除き新たなサンゴを育成していく必要があり、里海を守る活動の支援が必要な状況となっています。

京都生協は2013年、もずくメーカーである井ゲタ竹内、もずく生産者の恩納村漁協と「サンゴ再生もずく基金」を締結しています。京都生協で販売している「沖縄県恩納村のサンゴが育てたもずく」を1品購入するごとに1円が「サンゴ再生もずく基金」に寄付されるしくみとなっています。

「沖縄県恩納村のサンゴが育てたもずく」を食べることで、サンゴを守るSDGsの活動に気軽に参加することができます。京都の食卓から、美ら海の保全をこれからも応援していきましょう。

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【報告】沖縄県恩納村でもずく基金贈呈式と蜜原木植樹が行われました

2022年 コーポロ6月号 「海とサンゴが育んだ"マーサンスヌイ"」


仲泊糸もずく漁場① (3).jpg▲黒い四角は、もずくを育てている養殖網





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