原形スモークベーコン
(無塩せき)
商品ものがたり

原形スモークベーコン(無塩せき) 原形スモークベーコン(無塩せき)

原形スモークベーコン(無塩せき)
原形スモークベーコン(無塩せき)

生まれも育ちも京都生協見た目も味も本場のベーコン 生まれも育ちも京都生協見た目も味も本場のベーコン


組合員と2年間
とことん向き合いリニューアル

 新生活が始まるこの季節。毎日の朝食は、脳を目覚めさせ、体のリズムを整えるのにとても大切です。香ばしい匂いを立ててカリッと焼き上がったベーコンは、朝の食卓にあるとうれしいものの1つ。長年のファンが多い「京都生協コープ商品原形スモークベーコン」は、国産の豚肉本来の味わいを大切にしたベーコンです。製造しているのは大阪府羽曳野市(はびきのし)にあるタケダハム株式会社の本社工場。「京都生協コープ商品ブルストウインナー」など、京都生協コープ商品の加工肉部門を支える会社です。
 かつての、京都生協コープ商品「ベーコン」もタケダハムの開発商品でしたが、組合員の「もっと肉肉しい、本場の味のベーコンが食べたい!」という声に真摯に向き合い、「京都生協コープ商品原形スモークベーコン」は生まれました。「リニューアルまでの期間は2年間。そのほとんどを組合員さんとの開発会議に費やした商品は、非常に珍しいです」とタケダハム直販営業部の森川さん。組合員の情熱と「お客様の声を大事にする」というタケダハムの企業理念が生み出した、入魂の一品です。

解体したままの姿で加工される豚ばら肉。より自然に近い姿で使用することで、素材本来の味を引き出します

シンプルなおいしさ
その裏にある企業努力

 「京都生協コープ商品原形スモークベーコン」のパッケージ裏に書かれた原材料名は、豚ばら肉(国産)、食塩、砂糖、香辛料抽出物の4つのみ。国産の豚肉を使用し、こんなにシンプルな原材料のみでつくったベーコンは、市販品ではあまり見かけません。
 一般的なベーコンは亜硝酸塩などの発色剤を使います。肉をおいしそうなピンク色にするだけでなく、細菌の増殖を抑える働きを持つ発色剤。使用すれば賞味期限を長くでき、扱いも楽になります。それでもタケダハムは「組合員の声を大事にしたい。より安全でおいしいものを届けたい」という気持ちから、発色剤を使わない「無塩せき」のベーコンづくりに取り組みました。そして誕生したのが、京都生協コープ商品「ベーコン」。当初、燻製(くんせい)時には蓋つきの四角い型に肉を入れ、圧力をかけて固定していました。四角いベーコンは計量しやすく、1個あたりの生産量が安定するというメリットがあります。しかし、生産のしやすさよりも組合員の声を優先し、型に入れないことで個性に磨きをかけて生まれたのが、この「京都生協コープ商品原形スモークベーコン」なのです。

 「肉肉しい」味を支えるのは、鮮度の良い国産の豚肉。そのまま焼いただけでもおいしい豚肉です。一般的に外国産の豚肉は赤身が多いのですが、カリッと香ばしく焼き上げるには脂身も必要。「京都生協コープ商品原形スモークベーコン」は、さばいて骨を取り除いた塊肉を使うので、国産豚肉の上質なラードが適度に残ります。旧商品よりもスモーク時間を長くすることで、しっかりと燻香(くんこう)が付き、味に個性が出ました。さらに旧商品では2㎜以下だったスライスを2.3㎜の厚さに変更し、食感も良くなりました。「原型のままのベーコンは1枚あたりの形・重量が違うため、生産性重視の大手のメーカーさんは手を出しにくい。小回りがきく当社ならではの商品になりました」と森川さん。「無塩せきの商品づくりに挑戦したのは、他ならぬ京都生協の組合員さんのおかげ。今では無塩せき商品を学校給食に卸すなど、タケダハムの成長は京都生協とのつながりがあってこそです」と、取締役の竹田さんは熱く語ります。
 おいしさとシンプルさを追求した京都生協ならではの国産豚肉・無塩せきベーコンの旨みを、ぜひ毎日の食事で味わってみてください。

原料の豚ばら肉は余分な脂をとり、人の手で1つ3~4kgの大きさにカット。おいしく切るのも技術が必要

    さくさくベーコンチーズエピ

    調理時間:約30分
    1本分:カロリー 844kcal 塩分 1.8g

    材料(2本分)
  1. 冷凍パイシート・ベーコン 各4枚
  2. ピザ用チーズ 40g
  3. 溶き卵・粗びき黒こしょう・粉チーズ 各適量
作り方
  1. 1. パイシート2枚は長辺を1cm程重ね、つなぎ合わせて22cm×18cmになるように伸ばす。
  2. 2. 手前にベーコンを2列に並べてチーズをのせ、黒こしょうをふる。
  3. 3. 手前からくるくると巻き、巻き終わりをつまんで留める。
  4. 4. オーブン用シートを敷いた天板に巻き終わりを下にしてのせ、はさみで斜めに1cm間隔で切り込みを入れ、左右にずらす。同様にして合計2本つくる。
  5. 5. 表面に溶き卵をぬり、黒こしょう、粉チーズをふる。200℃に予熱したオーブンで約20分焼く。