
点検レポート
産直産地の点検 レタス 有限会社トップリバー
- 2026年03月17日
- 産地点検
点検日 2025年5月13日
産直レタスを生産されている有限会社トップリバー(以下、トップリバー)の本社は、浅間山のふもと、長野県北佐久郡御代田町にあります。農場は御代田町の他、富士見町、川上村にもあり、冷涼な地域の特性を活かして、レタスやキャベツを中心に野菜を生産されています。
京都生協との取引は1994年、トップリバーの前身である「佐久青果出荷組合」の頃から、30年あまりになります。(㈲トップリバーは2000年に設立されました)
レタスの畑を点検しました。
畑に不要なものはなく、きれいに整えられていることを確認しました。畑の数が多く、場所によっては斜面になっています。土が流出しやすい地形のため、畝の向きを工夫するなどして、地形に合わせた管理が行われていると説明がありました。
予冷庫を点検しました。
直営農場、契約農場から受け入れたレタスは、真空冷却機で芯まで冷した後、予冷庫で出荷を待ちます。庫内に不要なものはなく、温度管理もされていることを確認しました。
(店舗商品部によれば、早朝に収穫したレタスは、当日の夜中に冷蔵車で京都生協の物流拠点へ輸送され、翌朝には各店舗へ入るとのことです)

農薬保管庫を点検しました。
農薬の保管庫は、畑から離れた場所にあり、施錠されていました。中は整理整頓され、在庫も管理されていることを確認しました。使用中の農薬容器は中身が飛散したり、他のものが混入したりしないよう、きちんと閉じられていました。
器具庫を点検しました。
農薬散布機や草刈り機など、備品が保管されていました。こちらも整理整頓されていることを確認しました。農薬散布機の洗浄場所は畑から離れた場所に設けられ、農薬散布機洗浄後の水(機械に残った農薬が混ざった水)は土にしみこませて敷地の外へ流出しないようにされていることを確認しました。
資材保管庫を点検しました。
不要なものはなく、整理整頓され、きれいに管理されていることを確認しました。
フォークリフトがあり、資格を持った方が、ヘルメットを着用して操縦されていることを確認しました。また、法律で定められた点検も行われていることを確認しました。

レタスの栽培計画と栽培記録を確認しました。
栽培計画とは、畑の準備から種まき、収穫までの各工程で、「いつ」「どのような作業」を行うか。また、農薬や肥料について「いつ」「どれを」「どれだけの量」を使用するかを整理したものです。計画を作成する際、使用予定の農薬が法律を遵守※しているか点検されていることを確認しました。計画は、独自に開発されたクラウドシステムで管理されています。
種子や苗、農薬や肥料などは、契約農場でも同一の資材を使用されています。栽培計画に未登録の資材を使用した場合は、受け入れ停止や出荷停止にすると説明がありました。
作業内容はクラウドシステムに記録され、出荷予定のレタスについては、農薬の使用状況などに問題がないことを記録で確認しています。万一に備え、出荷したレタスからさかのぼって、いつ、どの農場から出たレタスか、範囲を特定できる仕組みも整備されています。
クラウドシステムの情報は、営業担当も共有し、出荷予定時期に対して生育の遅れなどがないか確認し、もし遅れが見える場合は、生産部門と協議して必要な手立て(収穫する畑の変更など)をとっていると説明がありました。
※農薬は、安全性の審査を経て、残留農薬基準とともに、国に登録されたものしか使えません。また、農薬ごとに使用できる品目や使用目的、使用方法が定められ、これらを守って生産された農産物は、他から農薬の飛来などがない限り、残留農薬基準を守れる仕組みになっています。
安全に関するの取り組みについて確認しました。
社内の役割分担や作業マニュアルなどは、ルールとして一冊にまとめられ、この一冊をもとに作業者の教育も行われていることがわかりました。直営農場・契約農場の区別なく、同じ仕事ができるよう考えておられます。毎年、内容の見直しもしていると説明がありました。
安全なレタスを生産するため、食品事故(レタスの汚染・異物混入)防止にも注力されています。事故防止策に漏れがないよう、レタスの生産に関わる作業(畑の下準備から栽培、収穫、選別、出荷まで)を作業順に並べて、畑やその周辺、道具や作業者自身などによってレタスを汚染する可能性がないか、異物が入る可能性がないか分析もされています。
また、働く人の事故(ケガ)防止のため、事故が起きる可能性がある場所や条件、動作、機械等がないか調べ、事故対策を決めておられます。(例:熱中症・・・畑で作業する時は一定時間ごとに休憩をとり、水分補給する。お互いの体調不良にいち早く気づくために二人以上で作業するなど)
現状の対策で食品事故や働く人の事故を防ぐことができているか、振り返りもされています。これら、事故を防止し、事故が起きる可能性も小さくする一連の取り組みを「リスク管理」といいます。
【点検者の所見】
農薬をはじめ資材をきちんと管理し、栽培計画に対して作業記録をきちんと残し、製品に問題ないことをチェックできる状態であることを確認しました。
直営農場・契約農場とも、一つのルールで作業し、クラウドシステムも活用されることで、自然相手の仕事ではあるものの、顧客に安全で安定した品質の野菜をきちんと出荷するべく、努めておられることがわかりました。
【産地からのメッセージ】
組合員の皆様、いつも高原レタスをお買い上げいただき誠にありがとうございます。
トップリバーは2000年の創業以来、長野県御代田町・富士見町・川上村を拠点に、高原野菜を中心とした葉物野菜の生産・販売を行っている農業生産法人です。『農業活動を通じて自身とすべての人を幸せにする』という理念のもと、農業の未来を牽引できる農業経営者・農業従事者の育成と独立支援を行っています。組合員の皆様に安全・安心はもちろん、採れたてのとびきり美味しいレタスをお届けするため、若い力が中心となり日々励んでおります。これからもトップリバーの高原レタスをどうぞよろしくお願いいたします。
点検と同じ5月13日に、店舗商品部と店舗職員による産地研修も実施しました。
(研修は翌14日まで)
【研修参加者の感想より】
トップリバーの経営方針や組織力、システムの素晴らしさに感銘を受けました。後継者問題や高齢化問題で大変な産地が多い中、農業に携わりたい若者を受け入れて(雇用して)、農業のイロハを教えておられます。農業のことを学んだ後は、卒業(独立)することを応援し、卒業後もつながりを持ってサポートする、とても素敵な会社であると思いました。
2日目の朝、レタスの収穫をさせていただきました。畑で食べたレタスサンド※のおいしさは格別で、生のままで無限に食べられるくらいでした。そのおいしさを組合員さんにも感じていただけるよう、鮮度のよい状態で店頭に用意しなければならないとあらためて感じました。
この産地研修で感じたことを忘れず、組合員さんにおいしいレタスをお届けできるよう、頑張っていきたいです。
※収穫したばかりのレタスで、サンドイッチを作りました。

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