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微生物の管理について
1.微生物による食中毒
食中毒とは食べ物や食器などから、有害な微生物や化学物質を体内に入れることによって下痢、嘔吐、腹痛などの健康被害をおこすことをいいます。食中毒の原因の90%以上は細菌やウィルスといった微生物によるものです。近年では、食生活の多様化、食品の大量生産・広域流通により、原因究明に時間がかかるなどの問題やO-157といった病原性の強い食中毒菌により、症状が重篤化するといったことも懸念されています。
2.京都生協の微生物の管理についての考え方
- (1)食の「安全」と「安心」を考える上で、最も重要なことは食中毒菌を正しく管理することと考えます。
- (2)微生物を管理するにあたっては、検査だけでなく実際の製造現場を確認することも重要です。
- (3)食中毒菌の特徴を理解することが、家庭内における食中毒の予防につながると考えます。
3.京都生協の取り組みについて
- (1)コープきんき事業連合、日本生協連と協力しながら、商品の微生物検査、定期的な工場点検を
実施します。 - (2)店舗内で作られる商品の定期的な微生物検査や製造環境の調査を実施します。
- (3)商品の入荷からお届けまでの温度管理と食品の衛生的な取り扱いを徹底します。
- (4)微生物が原因となる商品事故が発生した場合、工場調査と原因究明をおこないます。原因の
追求、改善を行うことでクレームの削減に努めます。 - (5)ホームページや機関誌、学習会を通じて家庭での食品衛生に関する情報を提供します。
4.生協の微生物基準
食中毒のほとんどは細菌やウイルスといった微生物によるもの。食中毒を防ぐためには、衛生管理を正しく行うことが重要です。生協では国よりもさらに厳しい微生物基準で商品を管理します。
検査項目
一般生菌、大腸菌群、大腸菌、黄色ブトウ球菌、腸炎ビブリオ、サルモネラ、クロストリジウム属、乳酸菌、低温細菌、カンピロバクター など
微生物検査の流れ
1.商品が検査室に届きます。
1.商品が検査室に届きます。
2.商品(検体)を細かくします。
2.商品(検体)を細かくします。
3.無菌水を入れ、機械で押しつぶします。
4.適切な温度で培養し、製品に問題がないかを確認します。
毎週50~70検体を検査。 微生物検査を通して、商品が衛生的な環境下で正しく製造されていることを確認します!