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動物用医薬品等について
1.動物を飼育する時に使用される薬剤
動物を飼育する時に使用される薬剤には「動物用医薬品」と「飼料添加物」があります。
(1)動物用医薬品って?
家畜や養殖魚などの病気の治療や予防のために使用される薬のことで、抗生物質・ワクチンなどがあります。動物も人間と同じで、きちんと治療することで元気に育つことができます。アニマルウェルフェア(動物福祉)という考え方においても、家畜等が病気なった時は適切な治療を受けさせる責務があるとされています。
こうした薬は薬機法という法律で規制されており、獣医による処方箋がないと使用できないしくみになっています。動物用医薬品による治療をおこなった場合、この動物を出荷してはいけない期間が決められています(休薬期間)。
こうした決まりを守ることで、安全なお肉を出荷することができます。
(2)飼料添加物って?
- ①飼料の品質低下を防止する(防かび剤、抗酸化剤、乳化剤など)。
- ②飼料の栄養成分や有効成分を補給する(ビタミン、ミネラル、アミノ酸など)。
- ③飼料に含まれる栄養成分の家畜への有効利用を促進する(酵素、生菌剤など)。
以上のことを目的に飼料に添加されます。飼料添加物の登録、承認、使用については飼料安全法という法律で規制されており、飼料に含まれていてもいい量が決められています。
2.京都生協の動物用薬品等の考え方
- (1)動物用医薬品等は法律に沿って使用されていることが原則です。
- (2)産直畜産物については組合員と約束した内容で飼育されていることが基本となります。
- (3)組合員にたしかな産直畜産物を届けるために産地での点検が重要と考えます。
- (4)薬剤耐性菌の問題や肉牛の飼育に用いられる成長促進ホルモンの安全性については慎重に
見ていくことが必要です。
3.京都生協の取り組み
- (1)仕様内容のチェック
- (2)産直畜産物については組合員と約束した内容で飼育されていることが基本となります。
- ①産直基準にもとづき、畜産版GAP(点検表)に沿った点検を進めます。
- ②産直畜産物が正しく飼育されていることを科学的に確認するために、動物用医薬品等の検査をおこないます。
- (3)トレーサビリティシステムの運用についても確認します。産直牛肉、産直豚肉、産直鶏肉、産直鶏卵で実施しているトレーサビリティシステムが正しく運用されていることも点検時に確認します。
- (4)日本生協連と連携しながら薬剤耐性菌等の情報収集をおこないます。
たしかな産直畜産物を組合員に届けるためには、事前の計画が必要です。京都生協では、仕様書に記載されている内容を確認し、記載事項が法的に問題ないことを確認します。