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食品中の放射性物質について
1.はじめに
2011年3月、東日本大震災で発生した津波の影響を受け、東京電力福島第一原子力発電所の電源が喪失し、冷却できなくなった原子力建屋が水素爆発をするという大変な事故が発生しました。この事故で、福島県を中心に放射性物質が放出、多くの住人が避難を余儀なくされ、今でも故郷に帰れない方が多数おられます。
事故発生直後、日本の食はどうなってしまうのだろうという恐れもありましたが、現在は地域ごと、品目ごとの出荷制限措置や除染等が実施されていることから、市場に出回る食品で基準を超えるものはほとんど報告されていません。
現在も行政による検査が継続しておこなわれていますが、市場に出回っていない東北産の野生鳥獣(クマ、イノシシ、シカなど)、野生のきのこ、山菜など、人の手で管理できない食物で基準を超えたものが見つかっています。
しかし、こうしたことがあまり報道されていないことから、東北産の食品に不安をかかえておられる方もおられます。
2.考え方
- (1)放射性物質の基本的な内容や人に与える影響について、正しく理解することが重要だと考えます。その上で、今の日本の食品(特に東北産)の状況について、きちんと学ぶことが大切です。
- (2)組合員の不安の声に応える必要があることから、検査については継続して実施する必要があると考えます。
3.とりくみ
(1)情報提供
①組合員からの要請に基づく学習会を継続します。
(2)放射性物質検査を実施します。
①京都生協が自主の基準を持ち産地や生産者を指定している産直青果物、産直米については、福島県、茨城県、栃木県、千葉県、群馬県、神奈川県、宮城県、山形県、新潟県、長野県、埼玉県、東京都、山梨県、静岡県、青森県、岩手県、秋田県で生産されたものを検査します。
生協の放射性物質検査について
生協では、原発事故以降、福島県及び隣接する17都県で生産された産直青果物、産直米などを検査しています。